約 969,251 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/2275.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1362756092/ 京太郎は関西の大学に進学しました 京太郎「へぇー、これが去年の学園祭のアルバム」ペラッ 京太郎「んんっ?」 京太郎「このタコ焼き焼いてる女の子ちょーカワイイ!江口先輩知ってます?」 セーラ「……あー。…その。それはなぁ」ポリポリ 竜華「あはははー、やっぱり須賀君も気づかへんか」 怜「やろうな。実はこれセーラやで」 京太郎「ははは、二人とも俺をからかうのは辞めて下さいよー。いくら俺でもこんな見え見えの冗談に」 セーラ「…うーむ」 竜華「いやいや、よーく見てみ?このベッピンさん。毎日会ってるはずや」 京太郎「むむむっ、こんな美人学内で会ったら忘れませんよ」 セーラ「…ふぅーむ」 怜「そんなにお気に召したんかいな?言っとくけどおもちはないで」 京太郎「それは写真でわかります」 セーラ「こらァ!」 セーラ「胸なんか飾りじゃ!俺はないチチで良かったわ」 怜「まぁ、セーラが竜華並のおもちならうちの立場がな」 竜華「大きくても肩凝るだけやで?」 京太郎「えぇ…清水谷先輩のおもちはとてもスバラです」ジロジロ 怜「先輩の胸ジロジロ見たらあかんで、岩山両斬波!」ビシッ 竜華「これやから男は」ジロッ セーラ「…」ムニムニ→一応、寄せてる 京太郎「ところでホントにこの美人が江口先輩なんですか?」 竜華「さっきからそう言うてるやん。セーラ、明日この服装で来て証拠見せたれ」 セーラ「絶対にやらん!もうあんな女らしいカッコは人前でせん!」 怜「女らしいって普通やん。竜華なんかもっとすごい服着てるで」パカッ 携帯のフォルダを開けようとする怜 京太郎「ほぅ…」 竜華「わあぁぁぁぁぁぁぁ!怜、それはあんたと二人っきりやから着ただけや!他の人に見せたらあかんって」 怜「はい、須賀君」パカッ 京太郎「ほほぅ…これは…。って泉の変顔じゃないですか!?」 怜「アホー、騙されよったー」 竜華(ほっ…助かった) 京太郎「この写真、加工でもしてるんですかー?」 セーラ「さっきから失礼なやっちゃ」 竜華「せやな。化粧って言うのは文字通り化けると書く。セーラは普段スッピンやからな」 怜「うちと竜華も本気出したら今より可愛くなるんやでー」 セーラ「ちなみに俺、化粧品なんか買った事無い」ケラケラ 竜華「セーラもちゃんとすればべっぴんさんやのに」ハァ 京太郎「これが江口先輩か…。よーーーく見たら面影もあるような」 怜「ウィッグつけてロングヘアーにして化粧しただけやで。よく見ろや」 京太郎「マジっすか~?女って怖いなぁ」 竜華「女はいくらでも化けれるで」 怜「泉や船Qかて須賀君がびっくりするくらい可愛くなるでー」 京太郎「そうですかねぇ?まぁ…、江口先輩の乙女モード見て見たいっすね」 セーラ「いーーーーーやーやー」 怜「この日は麻雀して負けたんやんな?」 セーラ「武士に二言はないからな。最下位やったから、嫌々女装したんや」 竜華「女装って…あんた」 怜「乙女セーラ効果でたこ焼きもあっと言う間に売れたんや」 京太郎「へぇー、俺もこんな美人にたこ焼き勧められたら買ってしまいますね」 セーラ「さっきから褒めすぎやから///そんな大したもんちゃうし」 京太郎「見せて下さいよー」 セーラ「俺に麻雀で勝ったらええで?」 竜華「ぶはっwwwそれはひどい勝負や」 京太郎「勝てるわけないでしょう…。代打ちありですか?」 セーラ「代打ち?誰や」 京太郎「俺の幼馴染です。麻雀は家族麻雀を抜けば高校生から始めたそうで」 セーラ「ふーん。ええで?俺、千里山の元エース江口セーラやで?負けるわけないやん」 京太郎「幼馴染とそいつの彼女が来月、奈良に遊びに来るそうなのでその時に」 セーラ「ええで。俺は逃げも隠れもせん。誰でも連れて来いや!」 京太郎「…はい」ニヤリ 京太郎「あっ、ところで今日は何して遊びます?」 セーラ「ボーリングや。ボーリング。今日こそ決着つけるで」 京太郎「負けた方が奢りっすね。その前にご飯も食べません?」 セーラ「金ないから定食屋でええか?竜華、怜はどうする?」 竜華「乙女は定食屋なんか行きません」 怜「憧ちゃんに美味しいパスタ屋教えて貰ったんや」 セーラ「ぱ、パスタ?あんなんお腹いっぱいにならへんで」 竜華「セーラと違ってうちらは腹八分目にしてるんや」 怜「せやせや。すぐ太るんや。穏乃ちゃんとセーラは体重なんか気にした事ないやろ?」 セーラ「ないなぁ。体重とか中学の時から変わってへんし」 竜華「きいぃぃぃぃぃぃぃ!うちは+5kgや!」 怜(竜華はおもち分やろ…) 京太郎「パスタ屋って高いんですか?」 竜華「なんぼ言うてた?」 怜「確かコースで3000円って言ってたで」 セーラ「京太郎。3000円って高過ぎへんか?」ヒソヒソ 京太郎「俺の一週間分の食費ですよ」ヒソヒソ セーラ「やなぁ。定食屋はおかわり自由やしな」 竜華「さてと。女子会行って来るか」ガタッ 怜「うんうん。じゃあ、そっちはデート楽しんでな」フリフリ セーラ「で、で、デートなわけあるか!」 京太郎「そうですよ。賭けボーリングしたり、ゲーセン行ったり、サッカーしたり野球したり。仲のいい先輩後輩っすよ」 竜華(セーラの乙女モード見たら多少は意識するんやろか?) 宮本む○し セーラ「この時間やったら居るんちゃうか?」 京太郎「えぇ。そう思って読み終えたジャンプ持って来ました」 穏乃「ハムッ、ハフハフ、ハフッ!」ガツガツ セーラ「おおっ、居た居た。相変わらず気持ちのいい食べっぷりや」 穏乃「あっ、江口先輩!おはようございます」 京太郎「シズ、ジャンプ持って来てやったぞー」 穏乃「京太郎!いつもありがとなぁ」 穏乃「お礼に目玉焼きあげるよ」ヒョイ 京太郎(食いかけじゃねーか) 穏乃「ちょうどいい所に会いました。知り合いの中学生が野球してまして。それで今メンバー三人足りないって」 セーラ「おっ、ええなぁ。行こ行こ」 京太郎「ライトかレフトがいいな。動かなくていいから」 こうして三人は中学生に交じって仲良く野球をしました そして次の月 セーラ「やって来ました松実館」 穏乃「久しぶりに奈良に帰って来ました」 竜華「一応持って来たで。セーラの乙女服」 怜「うちは化粧品を」ゴチャ セーラ「ちなみに今月の俺は好調や!悪いけど代打ちさんがどんな素人でも手は抜かへんで?」 京太郎「いいっすいいっす。全力でぶつかってやって下さい。 なんか敵が強ければ強いほど燃える戦闘民族みたいな姉妹ですから」 竜華「姉妹?」 怜「代打ちさん、姉妹で来たんや」 セーラ「たのもー!」バン 照「ん?」ポリポリ 咲「京ちゃん、久しぶり」ペコリ 和「元気そうで安心しましたよ須賀君」 怜「」ブクブク 竜華「ぎょええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!あ、あ、あっ…。チャンピオンがおる!」 京太郎「あっ紹介します。俺の幼馴染の宮永咲と姉の宮永照さんです」 セーラ「幼馴染って…。学生最強麻雀打ちとかそんなん考慮しとらんよ」ガクッ 怜「死兆星が見える」 竜華「怜!あんたが打つんちゃうやろ!?」 京太郎「咲。この人がお前が打ちたがってた千里山の元エース江口セーラさんだ」 咲「うん、楽しみだよ」 照「咲。江口さんは普通に強いからね。本気出さないと負けるよ」 咲「負けないよ!」ゴッ セーラ「えぇい!俺も雀士や!元チャンピオンでも現チャンピオンでも誰でもかかって来いや!」 竜華「さて。どの衣装を着させようかな。ほら、怜起きて」ペチペチ かくして。 照、咲、和、セーラ 照、咲、竜華、セーラ 照、咲、怜、セーラ 照、咲、穏乃、セーラ で四局したものの、セーラは二位が一回、三位が二回、四位が一回に終わった セーラ「…」プスプス 咲「江口さん、ありがとうございました」ペッコリン 竜華「まぁまぁ、割と善戦した方ちゃうの?」ポンポン セーラ「負けは負けや。悔しいわ!」 怜「あかん、力使い過ぎた」フラフラ ポテッ 和「!?」 怜「ええ乳しとるとずっと思ってたけど膝もなかなかやね…」スリスリ セーラ「はぁ…、着ればいいんやろ?着れば」テクテク 京太郎「楽しみだなー」 咲「京ちゃん、あの人がよくメールで話題になる彼女さん?」 穏乃「あれー二人は付き合ってたの?」 京太郎「ただの先輩後輩だつーの!」 そして… 竜華「お待ちどーさーん」 怜「今からセーラの乙女変身ショーを行うでー」 照・咲・穏乃・和・京太郎「…」パチパチ 怜「まずは手始めのお姉系セーラ」 セーラ「…」ムスッ 竜華「憧ちゃんの私服を借りたんやでー」 京太郎「おおっ…!?髪の毛も巻き巻きだ!」キラキラ 照「はうぅぅぅぅぅぅ」 竜華「つづいてー定番中の定番。メイド服や」 セーラ「にゃーん」ギロッ 穏乃「睨み利かせてるメイドって怖いなぁ」 京太郎「うーむ、普段定食屋で大盛りをおかわりしてる江口先輩とは思えないくらい可憐だ」 怜「続いて、竜華のご実家にあった着物」 セーラ「セーラどすえ(適当)」 咲「すごく似合ってるよ!私も着物きた…ってこの前、穏乃ちゃんと着たっけ」 穏乃「そう言えばそんな事もありましたね」 和「いつですか!?」 ・ ・ ・ 竜華「そして、最後の最後に…」タメ中 怜「セーラだけにセーラ服なんちって」 竜華「言いたかったのに!」 京太郎(俺がリクエストしたんだけどな) セーラ「…別に京太郎のために着たわけやないんやからな」プイッ 照「可愛いよおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ、おもち帰りーーーーーーーー!」ドドド ガラッ! 玄「おもち!?」ビクッ 照と玄の暴走によってセーラの乙女変身はいつの間にか終わってたとさ 夜、松実館の外 セーラ「はー、恥ずかしかった」 ヌッ 京太郎「ここに居ましたか」 セーラ「おわっ!?…なんや京太郎か」 京太郎「みんな酔い潰れて寝てしまいました」 セーラ「…穏乃と宮永と原村に酒飲ましたんは誰や?」 京太郎「園城寺先輩と清水谷先輩と照さんです」 セーラ「俺以外全員やないか!」 セーラ「まぁええわ。今日の事は酒の勢いで忘れてくれると助かる」 京太郎「いやー、もう記録にも記憶にも残ってますし」パカッ 携帯を見せる京太郎 セーラ「待受画像、俺やないか!?」 京太郎「キレイに撮れてるでしょ?」 セーラ「消せ!」ババッ 京太郎「嫌です」ヒョイ グラッ セーラ「あっ…」 ガシッ 京太郎「危ないっす」 セーラを抱き止める京太郎 セーラ「…」ハッ セーラ「…///」カアァァァァ セーラ「…///」ボン セーラ「あ、アホ。女の体にいつまで触ってるんや!」 京太郎「す、すいません」バッ セーラ(ってなんで俺、京太郎相手にドキドキしてるんや)ドキドキ セーラ「お、俺の女装姿笑えたやろ?はははっ…、我ながらいい笑いのネタ提供したと思ったわ」 京太郎「笑いのネタ?」 セーラ「お、おぅ。笑いや笑い。男みたいな女が無理して女っぽいカッコしてるのが滑稽やろ? ほ、ほら。お笑い芸人とかでも居てるし」 京太郎「江口先輩は芸人じゃないですよね」 セーラ「いいねん!笑いさえ取れたら!みんな俺の女っぽい姿見て影で笑うんや!笑えばいいんや」 セーラ「あはははははははー」 京太郎「…」 セーラ「あはっ…、あはははは…」 京太郎「…」 セーラ「はぁ…」 セーラ「笑って貰った方が気が楽なんやけど?」 京太郎「笑わないです。とってもカワイイと思いました」 セーラ「ッッ!?俺がか、かわかわか、カワイイ!?眼科や、眼科行って来んかい!」 京太郎「視力は1.2ありますよ」 セーラ「…怜や竜華の方が可愛い」ボソッ 京太郎「あの二人が可愛いし美人なのは認めますが…。江口先輩も負けてないですよ」 ドキッ セーラ「うっ…、もう止めてくれ!褒めんでいい!褒めてくれるな!」アセアセ 京太郎「…」 セーラ「昔な、小学生の時や。俺はこの頃から男に混じってサッカーや野球みたいな遊びをしてた」 セーラ「当時学校の行事でお芝居をやる事になった」 京太郎「お芝居ですか?」 セーラ「騎士とお姫様が活躍する簡単なお芝居や。ヒロインはもちろんお姫様。 意外に人気が高くてな。クラスの女子はお姫様やりたいってみんな言ってた」 京太郎「江口先輩も?」 セーラ「クラスの男子達とサッカーとかしてたけど少女漫画読んでたりしてたからな…。少しだけ興味はあった」 京太郎「お姫様だって似合うと思いますよ」 セーラ「……。当時俺はクラスの女子から主人公の騎士をやってと頼まれた。ほとんど女子の総意や」 セーラ「でもくじ引きで役を決める時、俺は騎士じゃ無くてお姫様に自分の名前を書いてこっそり投票した」 セーラ「そして運悪く俺がお姫様の役に当たってしまった」 京太郎「良かったじゃないですか。麻雀強い人はここ一番のヒキも強いですね」 セーラ「……結果、お姫様は演じたものの女子からは大ブーイング」 セーラ「いつも男っぽいカッコして、男に混じって遊んでるのにお芝居でお姫様。全然似合ってない!と陰口を叩かれたんや」 京太郎「多分、女子達は嫉妬してたんじゃないかと思いますよ。子供の頃ですよね」 セーラ「今考えたらそうかもな。でも俺は怖いんや!女らしくする事、女の子っぽい服を着る事、誰かに笑われる事!」 セーラ「変ちゃうか?って。俺が女っぽい服着ても誰が得するんやって。 笑われるくらいなら最初からそんなカッコしなければいいって…」 京太郎「俺が損します」 セーラ「は?」 京太郎「たまには江口先輩の乙女モード見て見たいっすから///」 セーラ「おおおおおおおお、俺に普段から女装しろ言うんか!?」 京太郎「…たまにはね。スカートは嫌いですか?」 セーラ「ヒラヒラは性に合わんからな…。まぁ…、ボーイッシュなカッコなら///」 京太郎「着てくれますよね!?」 セーラ「か、考えとくわ!アホ、アホアーホ!」タッタッタ 竜華「ぐーごー」zzZZZ… 怜「竜華の髪の毛っていい匂いやねzzZZZ…」クンカクンカ 穏乃「あこー、髪ひっぱらないでよーzzZZZ…」ウーン 和「咲さん、咲さん、咲さん!zzZZZ…」ムギュムギュ 照「うーん…、雪見大福に押し潰されるうぅぅぅぅぅ、zzZZZ…」 咲「」パチッ セーラ「あれ?宮永起きたん?」 咲「ううぅぅぅん…、江口さん」パチパチ セーラ「あんた、京太郎の幼馴染やったな?」 咲「はい。中学からの付き合いですけど」 セーラ「…どんなヤツやったか俺に教えてくれへんか?」 咲「ふふっ、気になりますか?」 セーラ「ちゃう!ちゃうちゃうちゃう!ほんの少しだけ興味が出ただけや!勘違いするなや」 咲「わかりましたよ。京ちゃんはですねぇ…」 -------------------- ---------- ----- 京太郎「抱きしめた時、いい匂いした。やっぱりあの人も一応女なんだなぁ」ポワワーン 後日 セーラ「穏乃って極々たまに私服のスカート履いたりしてるよな?」 穏乃「はい、一応持ってますよ。憧がうるさいから」 セーラ「ど、どこで買ってるんや?別に興味はないんやで?ただ穏乃もジャージ以外持ってるんやなぁって思って」 穏乃「憧が着なくなった服を貰ったり…」 セーラ「憧ちゃんって服とか詳しいんか?」 穏乃「読者モデルとかよく声かけられるらしいです」 セーラ「ふ、ふーん」 憧「ってわけで私の所に来たわけね」 セーラ「か、勘違…」 憧「もうそれはいいから。竜華と怜には聞きにくいんでしょ?」 セーラ「お、おぅ」 憧「ふふーん。私がコーディネートしてあげる!江口セーラ改造大作戦」 セーラ「お手柔らかにな。後、予算は一万円で」 憧「一万円って一着買ったら終わりじゃない!?」 セーラ「一着でええ」 またまた後日 憧「でさー。そん時、穏乃がさー」 ?「また穏乃の話かいな。一緒にラーメン屋着いてったれや」 憧「ラーメン屋は匂いがつくからやだ。あんたに任せる」 泉「あれ?」キョトン 浩子「どうしたん?急に立ち止まって」 泉「憧と一緒に歩いてるのって…。江口先輩?」 浩子「まさかー、新子さんの友達やろ。読モ仲間ってヤツか?」 泉「ですよねぇ。あんなに可愛い子が江口先輩なわけないwww」 京太郎「珍しくジャージ着てないんだな」 穏乃「憧がうるさいんだよ。デートの時はジャージ以外でお願いってさ」 京太郎「ふーん」 憧「はーい、お待たせ」 ?「…///」カアァァァァ 京太郎「この人誰?憧の友達?」 セーラ「ぇ…ぐち、セーラや」ボソボソ 京太郎「ん?」 セーラ「お前の大先輩の江口セーラや言うてるんじゃ!このボケェ!!!!!!」キーン 京太郎「俺の先輩がこんなに可愛いわけない!」 終わり
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6250.html
京太郎「…俺は…皆と居たい」 エイスリン「英(信じられないんだね…」 京太郎「……」 ギュ… 白望「…なれればいい」 トス… 胡桃「充電。そうだよ京太郎…なれていけばいい」 エイスリン「ダイジョウブ、ダイジョウブ」 ギュ… 京太郎「…迷惑かけます」ポタポタ ーーーーーーー 胡桃「それじゃあ私たちは帰るね」 京太郎「ああ、今日はありがとうございました」 白望「バイバイ…」 エイスリン「マタネ」 夜 京太郎「……どうしよう」 京太郎「塞にメールをしてみるか…」 ♪~ From 臼沢塞 早く寝なさい。 京太郎「…き、厳しい」 From 臼沢塞 元気になったら肉じゃが作ってあげる。 京太郎「……寝よう」 From 東横桃子 こんばんわ、お久しぶりっす。京太郎がピンチな気がしたのでメールしたっす。妹尾先輩とどうやって知りあったかもついでに教えてくれると嬉しいっす。 京太郎「…エスパーか何かか?妹尾先輩って妹尾さんの事だよな?あの人、年上だったのか…。風邪をひいただけ。妹尾さんと知り合ったのかは本人に聞けばいいだろっと…」 From 東横桃子 風邪っすか!早く寝るっすよ!妹尾先輩とは少し話し合いをしてくるっす! 京太郎「話し合いか…妹尾さん頑張れ」 土曜日 朝 京太郎「全快したな…でもまあ今日はゆっくりしとくか」 京太郎「朝からネト麻を誘えないか」 京太郎「あー負けた…ナンバさん、強すぎだろ。あれ、キョーコさんからウィスがきてる」 キョーコ「惜しかったですね」 京「実力不足ですよ。僅差でも負けは負けですから」 キョーコ「潔いんですね」 京「打って誇れる麻雀を打ってますから」 キョーコ「…そうですか。また良かったら打ちませんか?」 京「俺で良ければ」 キョーコ「うちも学ぶ事が多そうやけどね。これ、うちのスカイのIDな」 京太郎「ありがとうございます…と」 昼1 京太郎「…さてどうするか」 カピー「パカパカ(…なんだ主、私を辱めたのに私にようがあるのか?」 京太郎「ま、待て、俺がいつカピーを辱めた」 カピー「パカパカ(…知らない主はいいよな。私は月読と大和の神々を少しお仕置きしたりしてたのに」 カピー「パカパカ(縁結びの指輪か…強化されてるじゃないか。たちが悪いな。赤い糸よりそれはたちが悪い。効果は赤い糸一緒だが、強化されたそれは…まあ、言わなくてもいいだろ」 京太郎「使ったら駄目なのか?」 カピー「パカパカ(使えばいいだろ。ただし主の学び舎の女達には効かないからな」 京太郎「……」 京太郎「男は度胸だ!使うけど…誰と結ぶかか。ロリで俺の事を尊敬してくれて、麻雀が下手なのに実は凄い能力を持ってる後輩がいいな!…まあ、いるわけないか」 ??「不可能を可能としよう。その縁、深く結びましょう」 京太郎「えっ?」 カピー「パカパカ(ロリコンめ…気をつけろよ。長野には猫とドッペルゲンガーが発情してるからな」 京太郎「どういうことだよ」 ーーーーーーーーー ビクッ… マホ「い、今、マホが求められた気がします!!」 昼2 京太郎「……はっ!さっきのお願いを衣が知ったらハギヨシさんと戦う未来が見えた」 京太郎「誰も誘わなくていいか」 京太郎「よし、勝った」 ーーーーーーーー 夕方 京太郎「家に一人でゴロゴロすると暇だな」 京太郎「ひろえさんを誘おうかな」 ひろえ「なんでなんやろ…京に誘われると嬉しいんやろ?」 京太郎「ガイトさんからか…」 ガイト「初めまして、ハオから聞いてた通り強い打ち手なんだな」 京「ありがとうございます。ハオさんの知り合いの方ですか?」 ガイト「ああ、そうだ。勘違いしないで欲しいが私は君を粘着するつもりはない」 京「ハオさんの知り合いなら信頼できるんでそんな事思ってませんよ」 ガイト「…ハオを信頼してるのか?」 京「ええまあ、スカイのIDも交換しましたし」 ガイト「同郷の者は信じるか…」 京「えっ、俺はただの日本人の高校生ですよ」 ガイト「中国語でチャットしたと聞いたが?」 京「読み書きは一通りできるだけですよ。喋るとすこしぎこちなくなるんです」 ガイト「そうなのか…高校生と言う事は全国に来るのか?」 京「はい、個人で行くつもりです」 ガイト「そうか。私はそろそろ落ちるが、またネト麻をするなら誘ってくれ」スカイのIDが貼られる 京「お疲れ様です」 ガイト「お疲れ様」 京太郎「……全国か。皆と行きたいな」 夜 京太郎「平和だ」 カピー「パカパカ(主、今日はもう寝た方がいい」 京太郎「なんでだ?」 カピー「パカパカ(明日になればわかる」 京太郎「またそれか…でもそう言ってる時は本当に不味いんだよな」 カピー「パカパカ(女の牽制の板挟みは胃に穴があくぞ」 カピー「パカパカ(勾玉の強化か…そう言えば刀身と柄も持っていたなそれの合成もついでにするか」 カピー「パカパカ(天叢雲剣と八咫鏡…勾玉はこれくらいでもいいか。私が力を貸しもいいが」 京太郎「…また星を落とすのか?」 カピー「パカパカ(違うわ。これはなあれだそう…お願い三つ分みたいなやつだ」 京太郎「それってやばくないか?」 カピー「パカパカ(普通は揃わないんだけどな…。ランクが低いモノを揃えたら精々、お願い一回分だな」 京太郎「それで三つ分だと何ができるんだ?」 カピー「パカパカ(なんでもできる」 京太郎「はっ?」 カピー「パカパカ(だからなんでもできる…」 京太郎「頭が痛くなってきた…」 カピー「パカパカ(しるか。私の二回も破ったのだ。精々苦しめ」 京太郎「それならシロ達の為にも合宿がしたいな」 カピー「パカパカ(はっ?合宿?終わりがみたいやあの子を転校さしてや、イチャイチャしたいとかじゃなくて合宿だと?誰だお前は…主じゃないだろ」 京太郎「ぼろくそだな…できないのか?」 カピー「パカパカ(できるぞ。規模は五日間でいいな。面倒な規定や規約は改変して、記憶も弄るか…因みにどことしたいんだ?」 京太郎「長野と鹿児島以外だな。ややこしくなる」 カピー「パカパカ(ならもう決まったみたいなものだ…あと八咫鏡の使用回数もこれで戻るからな。天叢雲剣は説明を聞いてからしか使えない。勾玉は儀水鏡と同じで終わりは寄せれないからな。それじゃあ…世界を歪めてみようか」 バン! 朝 京太郎「はっ!…なんだ夢か。今日は練習試合だよな」 カピー「パカパカ(おはよう主、今日は頑張れ」 京太郎「今日は機嫌がいいんだな」 カピー「パカパカ(久しぶりに本気を出したからな、スカッとした」 京太郎「聞かなかった事にする」 カピー「パカパカ(天叢雲剣か。結果を切り捨てて一度だけ判定無しで全てを呼び込むぞ。正直、これが一番あの中でたちが悪い。」 京太郎「あの中って三種の神器か?最近思うんだが、やっぱりレプリカなんだろ?」 カピー「パカパカ(信じなくてもいいさ。それは主を使い手として選んだ。俗物共がそれに気がつく事はない」 京太郎「また難しい事を…そういえばカピー、聞いてくれよ。今日、凄い夢をな…」 カピー(それは全て事実だぞ) ピンポーン… 京太郎「はーい!ちょっと待ってくださいね。宅配か何かか?義姉さん達がお菓子でも送ってくれたのかな?」 ガチャ… 京太郎「どちら様でしょ…」 バッ…ギュゥゥ!みぞオチに突っ込んでくる 衣「久しぶりだな、義兄様!」 京太郎「こ、衣なんでここに…」プルプル… 衣「今日は義兄様の新たな仲間を見定めにきたのだ!透華や一もいるぞ!」 京太郎「見定めに?まさか今日の練習試合の相手は…」 衣「衣達、龍門渕高校だ!」 車内 京太郎「わざわざ車で岩手にきたのか?」 衣「違うぞ!新幹線で昨日着いたのだ」 ハギヨシ「こちらの車は龍門渕の支部にあったのを借りてきたのです」 京太郎(リムジンが常備されてる支部ってなんなんだ) 衣「それにしても衣は嬉しい…義兄様はさらに強くなり義兄様の新たな仲間も衣と同じ存在だった」 京太郎「あれ、もうあったのか?」 衣「さっき一人だけな。外人だったが、あれは強者のオーラを纏っていた」 京太郎(エイスリンにあったのかな?あれ、そう言えば皆がいないぞ) 京太郎「皆はもう行っているのか?」 衣「ああ、雀荘を貸し切ってるから今日は楽しめる」 京太郎「なら俺も…」 衣「義兄様はダメだ」 京太郎「えっ、なんでだ?」 衣「病み上がりだと聞いているぞ。無理はするな…衣は心配してるのだ」 京太郎「うぅ…わかりました」 透華「本日は私共龍門渕との練習試合をうけて頂きありがとうございます」 塞「こちらこそ、去年全国で暴れた龍門渕高校と練習試合できるとは思ってませんでした」 透華「あら、あの方から何もきいておりませんの?」 塞「あの方?」 透華「私の友人であり、全国区の魔物と呼ばれた義兄と呼ぶ男…」 衣「トーカ!京太郎を連れてきたぞ!」 透華「噂をすればですわね」 塞「京太郎と知り合いなんですか?」 透華「ええまあ…何回かうちに泊まりにきて貰った仲ですわ」 塞「えっ…そ、そうなんですか」ピキピキ 透華「どうかしまして?」 塞「いえ何も…あとで京太郎に聞こう」ボソ… トシ「確認だよ、各家五万点の2対2のチーム戦。オーラス終了時に各チームのなかで点数がひくい方を交代。それでいいね」 透華「私達はそれでかまいませんわ」 塞「私達もそれでかまいません」 透華(どっちにしろ勝つのは…) 塞(どんなルールでも勝つのは…) 透華、塞(私だ!、ですわ!)メラメラ 京太郎「なんであの二人や、衣、一、宮守の皆は燃えてるんだ?」 純「………本気で言ってるなら気をつけろ。特に帰り道とかな」 京太郎「なんでだ?」 純「自分で考えろ」 智紀「修羅場なう…と」 ーーーーーーーーー 純「よろしく」 智紀「よろしく…」 エイスリン「ヨロシクオネガイシマス」 白望「よろしく」 智紀「私が親…」 エイスリン(本気で勝つ)ゴッ! 白望(あとで京太郎にご飯作ってもらおう)ゴッ! 純(おいおい…まさか先鋒から衣級かよ!) 純(……せめて国広さんに繋げないとやばい) 智紀「……」 エイスリン「ツモ!300.500!」 白望(ダルい…) 白望(これがきた……こっちかな) エイスリン(シロが強い手をひいてる…オリかな?) 純(…流れが見えるのに操れねえ) 智紀(これ通るはず) コトン… 白望「ロン、16000」 衣「…透華、騒がないのか?」 透華「あれは相手が悪い事ぐらい私にもわかる…智紀達が凌いでくれたらそれでいいんですわ」 一「責任重大だよ…」 純(きた…これであと一手で…) 白望「…ちょいたんま……」 純(はっ?」 白望「これでいいかな」 純(おかしな奴だな…よし、張った!) コトン… 白望「ツモ、8000オール」 純「な、なんだと…」 智紀(圧倒的すぎる…でも負けられない) エイスリン(…早く終わらせあげるべき) 創造の花 発動! 智紀「通らば、立直!」 コトン 白望「…ロン、18300」 智紀「くっ…」 エイスリン(何もしてないよ…) 純(止められない…くそ!) 智紀「……」 境界の選択 発動! 白望「ツモ…緑一色…16200オール」 純 26500 智紀 -10000 エイスリン 26900 白望 156600 白望「ありがとうございました…」 エイスリン「アリガトウゴザイマシタ」 純「ありがとう…ございました…」 智紀「ありがとうございました…」 スッ… 智紀「少し…外の空気を吸ってくる」 ダッ…… 京太郎「っ…」 衣「京太郎!」 衣「智紀を頼む」 京太郎「だけど俺は…」 塞「行って来ても大丈夫だよ」 豊音「ここでいかなかったら京太郎らしくないよー」 京太郎「…ありがとう」 ダッ… 衣「行ったか…すまぬ義兄様。さあ、衣達の試合を始めよう。昼だが今の衣は満月の時よりも強いぞ」ゴゴゴゴ… 透華「そうですわね…私達の試合をしませんと。私達は副将、大将で先ほどのルールのまま勝負をしたいのですが?」 トシ「きめるのはあんた達だよ」 塞「……」 塞「中堅から始めてくれませんか?私たちは公式大会にあまり出た事がありません。鹿倉にも経験値が必要です」 透華「…それもそうですわね。ハジメ、やりますわよ」 一「わかったよ、透華」 智紀(…負けた。データがなかったなんて言い訳ができないほどに負けた。負けたら駄目なのに…)ポロポロ 智紀(皆と居る為に頑張って…麻雀の勉強をして努力をしてきたのに…オカルトに負ける。理不尽、理不尽すぎる。もういっその事…) ガシ… 智紀「えっ?」 京太郎「さ、探しましたよ、沢村…ハァ…さん…」 智紀「なんで貴方がここに…帰って」 京太郎「無理です…衣に頼まれましたから。だから沢村さん、俺とデートしましょう」 智紀「はっ?」 智紀「なんでそうなるの?」 京太郎「いやだって、戻れないでしょ」 智紀「あっ…」 京太郎「俺もカッコつけた手前、沢村さんを連れていかないといけません」 智紀「つまり利害が一致してると?」 京太郎「駄目ですか?」 智紀「……別にかまわない。それでどこにいくの?」 京太郎「……」 京太郎「とりあえずご飯でも食べませんか?」 智紀「別にいいけど…何を食べるの?」 京太郎「フレンチでもどうですか?」 智紀「お金をそんなに持ってない」 京太郎「ああ、気にしなくていいですよ。安い所ですし、俺が誘ったんだし奢りますよ」 智紀「タラし」 京太郎「はは…最近、本気で自分がタラしなんかじゃないかと思い始めました」苦笑い 智紀「自覚無しはタチが悪い」 京太郎「た、タラしじゃないですよ」 智紀「ダウト」 京太郎「ち、違うのに…」 智紀「もしかして私も狙われてる?」 京太郎「ええ、そうですよ!俺はタラしだから沢村さんみたいな美人を狙ってますよ!」吹っ切れた 智紀「な、な…は、早く行く」カァァ 京太郎「今、もしかして照れましたか?」 智紀「照れてない」 京太郎「いや、照れてますよね?」 智紀「照れてない!」 京太郎「……照れてたのに」小声 智紀「早く行く!」 智紀「意外にお洒落」 京太郎「それじゃあ、俺がセンスないみたいな言い方じゃないですか」 智紀「……」 京太郎「その無言は辛いからやめてください」 智紀「冗談。それで何を頼むの?」 京太郎「……」 京太郎「俺はサンドイッチセットかな」 智紀「なら私も同じのを…」 京太郎「…すいません、気が効きませんでしたね。日替わりランチ二つでいいですか?」 智紀「…ありがとう」 京太郎「そこらへんは甲斐だって教わってきましたから」ワハハ 智紀「美味しい…」 京太郎「お眼鏡にかかったようで良かったです」 智紀「ダジャレ?」 京太郎「違いますよ。素で言ったんですよ」 智紀「知ってた」 京太郎「うぅ…そろそろ何処かに行きますか?」 智紀「任せる」 京太郎「なら…」 京太郎「展望台に行きましょうか」 智紀「…まさか、山登るの?」 京太郎「いやいや大丈夫ですよ。ロープウェイですぐに着きます」 智紀「軟弱者」 京太郎「な、なんだと…」 智紀「早く行こう」 京太郎「沢村さんって俺の事嫌いですか?」 智紀「……どっちだと思う?」 京太郎「…嫌いかな?」 智紀「……」 智紀「嫌い」 京太郎「おふ…直に言われるときついな」 智紀「冗談」 京太郎「ほっ…よかった」 智紀「なんて嘘」 京太郎「あげて落とすだと…」 智紀「早く行く」 京太郎「はいはい…すぐに着きますよ」 京太郎「さて、乗りますよロープウェイ」 智紀「…なんでそんなに嬉しそうなの!」 京太郎「そりゃ…」 智紀「沢村さんみたいな美人と乗れたらは無し」 京太郎「……乗り物には浪漫があるからです」 智紀「…少し貴方が解った気がする」 京太郎「気のせいですよ」 智紀「そう」 ーーーーーー 展望台 智紀「……長野とあまり変わらない」 京太郎「それを言ったら身も蓋もないですよ」 智紀「……一つだけ聞いていい?」 京太郎「なんですか?」 智紀「貴方はオカルトをどう思ってる?」 京太郎「…ふふふ…いや、すいませんおかしいわけじゃないんです。ただ全く同じ質問をされた事があって」 智紀「誰に?」 京太郎「原村和、俺が長野に居た時に居た高校の麻雀部の女の子です」 智紀「…あの原村?」 京太郎「たぶん」 智紀「…そう。彼女も同じ事を聞いたの」 京太郎「ええ。和の場合はオカルトを認めるべきか認めないかでしたけどね」 智紀「貴方はなんて答えたの?」 京太郎「どっちでもいいって言いました」 智紀「えっ?」 京太郎「たかがオカルト如きで今までの麻雀を否定して欲しくないんですよ」 智紀「……」 京太郎「オカルトが無いならそれを薙ぎ払え。無いなら手に入れろ。立ち止まって甘えるな。俺はそう思います」 智紀「それは貴方が強いから言える事」 智紀「オカルトを持っていてそれを駆使して衣や冷たい透華に勝てる貴方に私の気持ちは解らない。解るはずがない」 京太郎「そう沢村さんが思うなら俺には貴方の気持ちが解らない」 智紀「っ…」 京太郎「沢村さんは過去をしってましたよね。ならはっきり言いましょう。俺は自分を弱者だと思ってます。今でもそうです。ただ目標の為に努力してるつもりです」 智紀「嫌味に聞こえる」 京太郎「…例えば抱き枕にしたいからと半荘戦の青天井で八連役満を上がられた気持ちがわかります?例えば、勝ったと思った瞬間にニ家から同時役満ロンを貰った気持ちがわかりますか?」 智紀「そんな話今は関係…」 京太郎「ある。凹たれる所が低すぎる。気持ちが解らないとかじゃない。そんな所でへこたれてたら麻雀を今頃やめなければならない」 智紀「はっ?」 京太郎「4歳の頃から麻雀の相手は小鍛冶健夜。 もう当時、最強の名を欲しいままにしてた高校雀士だ。 6歳になった時に戒能良子が新たに加わった。 十歳だったが、もうその時からその才能の片鱗が見えてた。 八歳の時に鹿児島に居た時、周りの女の子達は神様の力や悪石の力ですーとかいって役満をボンボンと上がった。 その頃、現高校生のトップの宮永照とも知り合っていたがこっちも規格外だった。俺の義姉二人に散々仕込まれたあのポンコツは俺に対して青天井麻雀で64連荘とうわけのわからない事をするだけして東京に引っ越して行きやがった。 オカルトで虐められてきた歴=麻雀歴みたいな俺にオカルトをどう思うなんて聞くな。 そんなもんくそくらえと思ってるから。でもな、気がついたら俺も槍投げたり相手の上がりを睨んだだけで阻止できるようになってたんだ。 だから言うしかないだろ、薙ぎ払うか手に入れろとしか。俺みたいな人間がオカルトなんてくそくらえと叫んだらそれこそオカルト持ちじゃない雀士に半殺しにされるわ」ハァハァ 智紀「…ふふふ」 京太郎「何がおかしいんですか」 智紀「貴方も人なんだと思って」 京太郎「なんだと思ってたんですか」 智紀「鬼」 京太郎「……へこむぞ」 智紀「何故、諦めなかったの?」 京太郎「秘密ですよ、誰にも言わないって言えますか?」 智紀「言わない」 京太郎「健夜義姉さんがさびしそうだったから…俺はあの人の隣に立ちたい。俺を救ったのも支えてくれたのもあの人だから」 智紀「そう…」 京太郎「それで少しは落ち着きましたか?」 智紀「……貴方を見てると小さな事だと思えてきた」 京太郎「それはよかった」 智紀「…ありがとう」 スッ…手を差し出され 京太郎「これは?」 智紀「和解の握手」 京太郎「変わってますね」 ギュ… 京太郎(そういえば…確かこの時に願えばなんかなるんだよな…シロ達がなんかなってたし) 京太郎(…願ってみるか。少し真剣に。沢村さんが笑えるように…) ドクン…ドクン… 智紀(えっ…何!京太郎から何かがくる…駄目動けない!)カァァ バタ…座り込み 京太郎「だ、大丈夫ですか?」 智紀「……」 智紀「だ、大丈夫…少し…少しだけ腰が抜けただけ」カァァ 京太郎「おんぶします、どうぞ」 智紀「いや、今は…」 京太郎「はやく」 智紀「…ごめん」 ギュ… 智紀「重くない?」 京太郎「大丈夫だ、問題ない」 ペシ… 智紀「そこはお世辞を言う所」 京太郎「…沢村さんに遠慮なんてしません」 智紀「…なら私も京太郎に気を使わない」 ギュゥゥゥウ… 塞「私が親だな」 一(よし、これでいける…あとは相手を待つだけだ) 透華(…) コトん 一(よりによって透華から…でもあと少ないし…親を流せるし仕方ないよね) 一「ロン、8000」 塞(あのメイドの能力が邪魔…仕方ない使っていくか) 塞(塞いだからには上がらないと…それにこの人達は京太郎を狙ってる相手。負ける訳にはいかない!) 胡桃(塞がやる気だ…被害がない限り傍観かな) 一(能力が使えない…まさか誰かに)塞と目が合う 一(まさか睨んだだけで相手の能力を封じるとかじゃ…) 透華(…危険牌しかない!) コトん 塞「ロン!7700」 塞(このままいけば…) 透華(…負けられない、純や智紀の仇は私がとりますわ!) 胡桃(親が上がりそうだけど…まだいいかな) 塞(胡桃が動かない…満貫かそれよりした?一回消費したけど…仕方ないか) 透華「きましたわ…ツモ!4000オール!」 胡桃(次は上がる) 塞(たぶん胡桃が上がるから塞ぐ必要はないかな) 塞(ゴミ手だけど…親を流すしいいよね?) 胡桃(…塞の方が早い) 塞「ツモ、400.600」 一(負けたくない!) ブレイブハート発動! 一(大きくないけど張ってるのかな?) コトん 胡桃「ロン、2900」 一(気配が薄くてわからないよ…) 胡桃(張った…) 一(…読めない) 透華(おりですわね) 塞(…危険牌だが通れば…) コトん 胡桃「ロン、11900」 塞(通らないか) 透華44700 一 50700 塞 43200 胡桃 60200 塞(…そろそろまた塞いどくかな) 胡桃(もう少し高く上がりたいんだけど…贅沢かな) 塞(あまり胡桃が無双するとさっきみたいな事になりかねない…) 一「……」 塞「ロン、1000点の二本場は1600」 塞(3900くらいは上がっときたいな…) コトん 胡桃「ロン、1000」 塞(なっ!早上がりに切り替えてきた) 塞(…私に塞がせて早上がりか。チーム戦だからいいか。京太郎も気になるし) 透華(さっきからなんですの!ゴミ手ばかりあがって!) 一(動けない!) 胡桃「ツモ、300.500」 一(本当に動けない…完璧にアシストに回ってるよ、あの人) 胡桃「ツモ、2000.4000」 ピキ… 透華(カツ…) 零度発動! 塞(っ!急に気配が変わった…でもこっちを塞ぐ!) 透華(…) 塞(冷たい…あの人は危険だ) 一(…透華が冷たくなった) コトん 胡桃「ロン、18000」 一「えっ!」 透華 22400 一 46600 塞 41500 胡桃 88300 衣「次は衣の番だな」 豊音「やっと私だよー!」 親決め 胡桃「私が親だね…」 衣「…本気で行くぞ」ゴゴゴゴ… 豊音「私も負けないよー」ゴゴゴゴ… 月光を選択しました 豊音 役満 ツモ 衣(義兄様レベルの敵か!) 一(さっきよりきつい…衣の支配ともう一重、誰かの支配がきてる) 胡桃(豊音、全体支配系の能力できてる…これは素直におりかな) コトん 豊音「カン!」 胡桃「まさか…!」 衣(なんだ?) コトん 豊音「ポン!」 一(あれはまずい!) 豊音「ポン!」 胡桃「…!」 豊音「ポン!…ぼっちじゃないよ」 豊音「ツモ!8000.16000!」 豊音(絶好調だよー) 胡桃(…待つしかないかな) 衣(衣の支配をこえてくるのか) 一(僕にだって…僕にだって意地があるんだ!) 幻影の奇術師発動! 一「ツモ!2000.3900!」 胡桃(…豊音に狙われる気がする。またオリかな) 蜃気楼発動 豊音(逃げられた…でもこっちはいける!) 一「……」 コトん 豊音「ロン!7700」 衣(…強い。だが衣も負けてられない!) 衣「立直!」 胡桃(あっ…やっちゃったよ…) 豊音「追っかけるどー…通らば立直!」ズン… 衣(まさか…) コトん… 豊音「ロン、大三元…32000だよ」 衣 -19600 一 30800 豊音 109300 胡桃 70300 豊音「ありがとうございまし」 胡桃「ありがとうございました」 一「ありがとうございました…」 衣「ありがとうございました」 透華「まさか私達が全敗するとは…全国でリベンジさしてもらいますわ!」 豊音「ま、負けないよ!」 一「僕達が次は勝つから!」 胡桃「勝つのは私達だよ!」 ギャアギャア… 白望「ダルい…」グダァ… エイスリン「キョウタロウオソイナ…」 純「京太郎なら大丈夫だろ」 エイスリン「エッ?」 純「ああ、すまん。日本語大丈夫か?」 エイスリン「だ、ダイジョウブ」 純「そうか。えっと、ウイッシュアートさんと小瀬川さんでよかったよな?」 白望「そう」 純「ならよかった。小瀬川さん」 白望「なに?」 純「全国では俺が勝つ。今日みたいな失態はしない。だから全国で会おう」 スッ… 白望「勝つのは私…」 ギュ… 純「いや私だ」 エイスリン【男の子が握手してるえ】 ガチャ… 京太郎「ただいまー」 智紀「ただいま」おんぶされている 塞「き、京太郎、なんで沢村さんを背負ってるのかな?」 京太郎「いや、体調が悪いって事だったんでおんぶして帰ってきたんだ」. 豊音「うらやま…ふ、不謹慎だよー!」 一「そうだよ、智紀もはやく降りる!」 智紀「フッ…」薄ら笑い 塞「な、な、京太郎もはやく降ろす!」 京太郎「沢村さん、降りてもらっていいですか?」 智紀「仕方ない…」 透華「ところでお二人は何をしてたんですの?」 京太郎「展望…」 智紀「デート」 京太郎「えっ?」 塞、豊音「貴方、そこに正座」修羅が見える 京太郎「えっ、沢村さん、誤解を解いて…」 智紀「楽しかった」 ピキピキ… 塞、豊音「はやく!」 京太郎「は、はい!」 ーーーーーー ハギヨシ「衣様、どうかしましたか?」 衣「いや…全国には衣より強い者が居るのだと知って喜んでいるのだが…もやもやして喜べないんだ」 ハギヨシ「……そのもやもやは須賀様にお聞きになるとよろしいかと」 衣「義兄様に?」 ハギヨシ「はい…きっと納得の行く答えが返ってきますよ」 衣「そうか…」 京太郎「…疲れた。なんで塞と豊音はあんなに怒るんだ」チラ… ギャアギャア… 京太郎「さっきまで険悪だったのに今は笑顔で話し合いをしてるし…女は解らない」 衣「義兄様」 京太郎「どうした?」 衣「衣の質問に答えてくれるか?」 京太郎「俺で答えられる事なら」 衣「衣と同じ打ち手が居たのに嬉しいはずなのにもやもやするんだ…だから喜べない」 京太郎「それは豊音の事か?」 衣「そうだ」 京太郎「…勝ちたいんだろ」 衣「えっ?」 京太郎「負けたから勝ちたいと思ったんだろ」 衣「衣は勝ちたいのか?」. 京太郎「違うのか?」 衣「…いや、そうかもしれん衣は勝ちたいのか!そうかそうか!」ニコニコ 京太郎「……」 なでなで 衣「悪くない、悪くない気分だ義兄様!」 京太郎「そうか。その気持ちは大事にするんだぞ」 衣「ああ!」 ーーーーーーー トシ(まさかあれ程までに成長してるとはね…ベスト16ぐらいだと思ってたけどこれは優勝も狙える。それに明日からの合宿で…そういえば須賀は知っているのか?) トシ「須賀、明日から合宿をある事を知っているかい?」 京太郎「えっ?」 トシ「…他の子に聞かなかったのかい?」 宮守勢「………」目をそらして 京太郎「俺、何も準備してないんですが…」 トシ「…今日はもう帰っていいから早く準備しおき。月から金まで東京で合宿よ」 京太郎「因みに相手は?」 トシ「姫松高校と臨海女子の二校」 京太郎「俺、行ったら駄目なんじゃ?」 トシ「…駄目だよ。向う側はあんたに興味があるんだ」 京太郎「…義姉さん関連ですか?」 トシ「さあね…まあ今日はもう帰りなさい」 透華「仕方ありませんわね…それに女子会なるものをやる事になりましたし、都合がいいですわ」 塞「ごめんね、京太郎」 豊音「情報交換をするんだよー」 京太郎「はいはい…男は帰りますよ。今日はありがとうございました」 ハギヨシ「須賀様、これを」 京太郎「なんですかこれは?」 ハギヨシ「新幹線のチケットです」 京太郎「いや、長野には元々いく予定だったからこれは別に…」 ハギヨシ「お納めください。貴方には長野にきて頂きたいのです」 京太郎「……何があるんですか?」 ハギヨシ「何も。ただ貴方がきてくれれば楽しい事になりそうですから」 京太郎「はぁ…まあ、ありがたくもらっておきます」 ハギヨシ「はい。泊まる所が無ければ是非お嬢様達をお頼りください」 京太郎「…カプホかそこらへんにとまります」 夜 京太郎「……準備はできた。集合が朝の七時だから間に合わせないと」 カピー「パカパカ(なんだ主?そんなもうしわけなさそうな顔をして」 京太郎「いやな、カピー…俺、明日から五日間居ないんだ」 カピー「パカパカ(何言ってるんだ?」 京太郎「そ、そうなるよな…実は」 カピー「パカパカ(そんな事知ってたぞ」 京太郎「えっ?」 カピー「パカパカ(ああ、主は覚えてないのか。大丈夫だ、私は五日間の間にアトランティスの魚料理を食べてくる」 京太郎「お、おう」 カピー「パカパカ(日本の魚よりまずかったらとりあえずポセイドンを干物にするつもりだ」 京太郎「……いつもの事だな」 カピー「パカパカ(そんなモノはない」 京太郎「な、なんだってー!」 カピー「パカパカ(正確にはボーナスの意味がないんだがな」 京太郎「言ってる意味がわからん」 カピー「パカパカ(主にわかりやすく言うと、主の義姉共に麻雀力を強化したり、能力を強化しても無駄だろ」 京太郎「確かに無駄だな」 カピー「パカパカ(だから無し…と言いたいのだがそれではSystemに怒られる為、主にアイテムを与える事になった」 京太郎「俺は何もしてないぞ」 カピー「パカパカ(要らないと言った場合、本当に何も無しだからな」 京太郎「…何をくれるんだ」 カピー「パカパカ(消費アイテム」 京太郎「あの赤い糸みたいなやつか」 カピー「パカパカ(そうだ。寧ろ赤い糸か縁結びの指輪しか今の主はとれない。それ以外はコンマに頼るしかない」 京太郎「コンマってなんだ?」 カピー「パカパカ(運だと思っておけ。それでどうする?」 京太郎「俺は何もしてないから、運任せでいい」 カピー「パカパカ(そうか」 カピー「パカパカ(結果だ」 カピー「パカパカ(本二冊に恋愛関連が二個…まあ普通だな」 京太郎「いや、即落ちの指輪や恋愛の女神像ってなんだよ」 カピー「パカパカ(そのまんまだろ。即落ちの指輪はおいておこう。恋愛の女神像はな…縁結びの指輪の強化したものだ。まあ普通だな」 京太郎「…いや、確かに縁結びの指輪は使ったが効果を確かめてないんだが」 カピー「パカパカ(私には関係ない。それに女神像は二回で壊れるからな」 京太郎「そうなのか」 カピー「あとサービスに果実を三個もいでおいてやったぞ」 京太郎「…たすかる」 カピー「パカパカ(精々刺されるなよ」 夜 強制イベント 義姉達帰還 ガチャ…バタバタ! 京太郎「あれ、誰かきた?」 バン… 健夜「き、京君、風邪なの!」 良子「京太郎、大丈夫ですか!」 京太郎「もう完治したけど」 健夜「よ、良かった…」 良子「そ、そうなんですか」 健夜「あれ…京君、何処かに行くの?」 京太郎「ああ、明日から五日間東京で合宿」 良子「男子麻雀部でですか?」 京太郎「違う、麻雀部での合宿」 健夜「それに女の子はどれだけくるのかな?」ゴゴ… 京太郎「ええと…元々五人いて、姫松高校と臨海女子からくるらしい」 良子「…ダメです。行ったらダメです」 健夜「そ、そうだよ。男の京君がそんな女ばかりの合宿に行ったら駄目だよ」 京太郎「俺もそう思うんだが…相手方がそれを認めないらしいんだよ」 健夜「……姫松…赤坂か!」 良子「あのふにゃけめ…私達と京太郎を釣るつもりですね」 京太郎「釣る?」 健夜「私達もいくよ」 京太郎「はっ?」 良子「プロ二人がコーチに行くんです。その相手方も文句はないでしょ…トシには私から連絡を」 健夜「そうだね。私は予定のキャンセルをいれるよ」 京太郎「ち、ちょ、そこまでしなくてもいいだろ」 健夜「駄目だよ。京君を護らないといけないから」 京太郎「何からまもるんだ?」 良子「悪い虫からですよ」 京太郎「は、はぁ…」 京太郎「そういえば健夜義姉さん、タイトル獲得おめでとう」 健夜「あ、ありがとう」カァァ 良子「あと一手はやければ私が…」 京太郎「良子義姉さんも試合みたけど惜しかったね。義姉さんを義姉に持てて嬉しいよ」 良子「うぅ…そ、それは良かった」カァァ 健夜「京君、それでね今年も東京旅行に決まったんだよ」 京太郎「…義姉さんの家を掃除する日がまたきたのか」 健夜「き、綺麗だよ!」 京太郎「義姉さん、寝言は寝言でいうから寝言なんだぜ」 健夜「本当なのに…」 京太郎「それじゃあ、俺はそろそろ寝るから。義姉さん達もさっさとシャワーを浴びて寝るんだぞ」 健夜「シャワー…大胆だね、京君!」カァァ 良子「早速入ってきます!」 バタバタ。 京太郎「鍵を閉めて寝るか」 ガチャ…
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/601.html
別館 京太郎「咲になってる…」 京咲 ※入れ替わり 咲「私と京ちゃんが」京太郎「付き合ってるって噂が流れてる……?」 京咲 京太郎「読書が好きな女の子と行くデートスポット集?」 京咲 京太郎「何だかんだ1番ムラッとするのは部長なんだよなぁ」 京咲 ※漫談猥談 京太郎「石戸さんの胸やばすぎだろ」 咲「京ちゃんのバカ・・・」 京咲 京太郎「可愛い幼馴染みで幸せだぞ」咲「き、京ちゃんてばっ」/// 京咲 咲「京ちゃんだーいすき!」京「えっ!?」 京咲 京太郎「飲み過ぎて頭痛い……」 京咲 咲「京ちゃんうざい」 京咲 ※捻くれ咲 咲「京ちゃん…デキちゃったみたい…///」 京咲? 咲「…デキちゃったみたい」 京咲 咲「京ちゃんの指美味しい」 京咲 ※ノットカニバリズム 京太郎「オレ、麻雀修行に行ってくる」 京咲 ※修行しない、ホモ展開あり 京太郎「咲と恋人同士になりたい」染谷「ほう…」 京咲 ※未完 京太郎「咲はもう少しおっぱいあればなぁ・・・」 咲「・・・」 京咲 咲「エッチまでしたのにふざけないでよ!!」 京咲 ※クズ京太郎、ヤンデレ、雨降って地固まる 京太郎「あ……えーっと、これはツモ、かな?」 京咲 ※超豪運 咲「やっぱりハギ京こそ至高だよね」 京太郎「ねーよ」 京咲 ※咲腐女子化 咲「まだ嫁さん違います。許婚です」 京咲 咲「もしかして私って長野一強いんじゃないのかな?」 京咲? ※咲増長 京太郎「悪いな咲、その牌だ」咲「・・・!」 京咲 ※熱い闘牌描写 咲「メリークリスマース!」 京太郎「まーす」 京咲 咲「京ちゃんだーい好きっ!」 京太郎「人が見てるぜ」 京咲 咲「京ちゃんが最近おかしい」 京咲←照 咲「前から好きだったの!」京太郎「俺、彼女居るからな」 京咲 ※セフレ 咲「京ちゃんなら…いいよ」和「!?」 京咲 ※第三者視点 咲「京ちゃんの唐揚げにレモン汁かけといたよ♪」京太郎「うわわ」 京咲 京太郎「上京して一人暮らししようとしたら咲がついてきた」 京咲 咲「暇だねー」 京太郎「そうなぁ」 京咲 ※ほのぼの 咲「ちょっと京ちゃん!いい加減過ぎるよ!」 京咲 ※過保護京太郎 京太郎「お前のことが好きだったんだよ!」咲「京ちゃん!?」 京咲 京太郎「夏だ!海だ!ハーレムだ!」 京咲 ※京太郎不遇&人格崩壊 京太郎「強制子作り許可証か……」咲「京ちゃーん」 京咲 咲「さよならって言わせてよ」京太郎「誰が言わせるか」 京咲 ※強すぎる故の孤立 京太郎「尻っていいな」咲「え?」 京咲 ※カップリング要素薄い 京太郎「三年目の浮気」 京咲 京太郎「おー、和気持ちいいぞー」和「コロスコロスコロス」 和←京咲 ※ゲス京太郎 京太郎「麻雀が強くなる代わりにホモになる薬?京咲←優和久まこ ※全員ふたなり 咲「私も手伝うから」京太郎「頼む」 京咲? ※平身低頭おもち巡りの旅 咲「京ちゃん元気してる?」 京咲 ※ひきこもり同士 京太郎「遠くのヒトより近くのカノジョ」 京咲←憧 京太郎「そういえば今日は優希と高鴨が飲みに来るんだよな……」 京咲←憧優穏 京太郎「決まったあああ!!」 咲「京ちゃん!また浮気したでしょー!!」 京咲 和「おっぱいが家出した」 京咲 ※あべこべ 京太郎「麻雀部にはいってからオナニーが捗る」 京咲? ※すれ違い 優希「ねぇねぇ、あなた」京太郎「なんだよハニー」 京優 優希「京太郎にキスしたらしおらしくなった」 京優 優希「宿題が終わらないじぇ……」 京優 京太郎「女子へのアプローチが失敗すると優希の好感度があがる呪い」 京優 ※どう転んでも京優 京太郎「取り返しのつかない事をしちまった……」 京優 ※食ザー 京太郎「安価で優希を弄ぶ」 京優 ※ドッキリ 優希「火事で家が全焼したから京太郎の家に住むことにしたじぇ」 京優 優希「京太郎をメロメロにするために胸を大きくするじぇ!」 京優 ※メロメロ大作戦 京太郎「優希…!」タコス「きょ、京太郎…なんか怖いじぇ?」 京優 ※夢オチ 優希「京太郎は私の婿だじぇ!」京太郎「はい?」( 前編 / 後編 ) 京太郎「優希の犬呼ばわりをなんとかする」 京優 ※急な路線変更 京太郎「遅れちまったな……」 京優 ※ホラーテイスト、バッドエンド 咲「……え? 京ちゃんと優希ちゃん付き合ってるの?」 京優←咲 京太郎「和に中出しできたらすごく気持ちいいと思う」 京和 京太郎「和の弱みを握って、オナホにしたったwww」 京和 ※立場逆転 和「冷静に考えて須賀君って凄くないですか」京太郎「…何が?」 京和 和「咲さんから須賀君を引き剥がしたい」 京和 ※偕老同穴 京太郎「あのクッソ生意気なレズピンクを性奴隷にしてやった」 京和 ※肉便器 憧「和が二股されてる?」穏乃「長野に行くっきゃねぇ!」 京和 京太郎「ひたすら和の胸をいじり続ける」 京和 京太郎「性欲が止まらない…俺はどうしたらいい?」和「知りませんよ」 京和 京太郎「頼む、和!」和「やめてください須賀君…」 京和 京太郎「和の巨乳が、動く度たぷたぷ揺れる」 京和 ※汚された純潔 京太郎(和のおっぱいでけぇなぁ)和「……」 京和 ※不純で清純な馴れ初め、筒子を引き寄せる力 和「お前ネコかよー!?(驚喜)」京太郎「ンアーッ!(≧Д≦)」 京和 ※京太郎猫魈設定 和(29)「終電無くなっちゃいましたね///」チラッチラッ 京太郎「…」 京和 ※アラサーのどっち 京太郎「うげぇー! また振り込んだあああ!!」 京和 ※麻雀個人レッスン、未完 玄「清澄高校の京太郎君って人なんだけど」 京和←咲穏 染谷先輩が可愛すぎて辛い 京まこ 京太郎「ややブス?」まこ「あぁん?」 京まこ ※百合カップル 京太郎「オナ禁で雀力が上がる?」 京久 ※オナ禁サクセスストーリー 久「やだもう、伝線しちゃったわ……」京太郎「俺が捨てときますよ」 京久 久「暇」 京太郎「ですね」 京久 京太郎「部活のみんなと遊園地!」久「みんなは来ないわよ」 京久 京太郎「安価で麻雀部員にセクハラする」 京久 三尋木「ん~仕事も終わったしプール行かね?知らんけど」 京久 京太郎「ただいまー(って一人暮らしなんだけどなぁ)」 京久 ※一人暮らし、未完 京太郎「本能のままにレイプしたら上手くいってしまった……」 京久 京太郎「久姉ぇ!」久「言われたものちゃんと買ってきたんでしょうねぇ」 京久 ※AASS 咲「京ちゃん・・・何してるの?」 京久←咲透 ※ヤンデレ咲ちゃん 優希「京太郎は私の嫁なんだからな!」咲「FACK YOU」 京咲優 優希「京太郎の下駄箱にラブレターが!?」 京咲優 咲「ファーストキスはタコス味でした」 京咲優 京太郎「幼なじみ」 京咲優 ※打ち切りエンド 咲「いい加減京ちゃんは麻雀部辞めるべきだと思うんだよね」 京咲和 ※京太郎不在 咲「あれぇ?京ちゃん、キスもしたことないの?」 染谷「初めてじゃけぇ、優しくな」 京太郎「は、はい……」 京咲まこ 京太郎「理想の嫁を作ろうと思います」久「へぇー」 京咲+和+優 ※融合理想実現 咲「京ちゃん、誕生日おめでとう!」 京咲和優 ※鮮血エンド 京太郎「うおおおおお!! 優希いいいい!! うおおおおお!!!」 京咲優和 ※抱きつき癖 和「須賀くん、私とデートをしましょう!」京太郎(なんだとぉ!?) 京咲和優 ※カップリング理想狂、カップリング要素なし 咲「しょーとしょーと」京太郎「あらかると?」 京咲洋久 ※短編集 京太郎「和っ!和っ!」ヘコヘコヘコ→和「んほー」 京咲和優照菫 京太郎「オホーツク!オホーツク!」照「んほー」菫「んほー」 京太郎「おっぱい…」 京咲久優 ※胸を揉んだ相手のオカルトを手に入れる能力 咲「くっ……放せ! 誰がお前なんかに犯されてやるかっ!」ガチャガチャ 京咲久←優 ※濃厚なホモネタ、百合和 咲「ほら、これが欲しいんでしょう……ッ!!?」パンパンッ 咲「京ちゃんは私の玩具なんだからね?」京太郎「…あぁ」 京咲和久 ※京太郎M奴隷調教 咲「京ちゃん、今日も部室に残ってくれるよね?」 京太郎「…あぁ」 咲「あれっ?…京ちゃん手術したんだ」京太郎「…あぁ」 京太郎「犯した女の子の能力を得られるようになった」 京久郁美穂煌 京太郎「残機が増えた」 京咲憧塞由暉成香 ※未完 京太郎「不思議な荷物が届いた」 京咲久霞竜煌佳織美穂 京太郎「変な体質になってしまった」 京咲初久健マホ 和「須賀君ちょっと早漏すぎませんか?」 京憩咲優和久 ※早漏対策講座 久「須賀君、奈良まで遠征に行って来て頂戴」 京太郎「ええっ!?」 ※京太郎不遇描写多数、咲性格悪化、蘊蓄 ( 松実姉妹編 / ゆみ&桃子編 / 池田華菜編 / 園城寺怜編 / 三尋木咏編 / 宮永咲編 ) 須賀優希(21歳)「カクテルおいしいじぇー」 京優 京太郎「モテキ?」 京咲蒔巴 優希「決めた、京太郎に会いに奈良へいくじょ!」 京・優希・和・阿知賀 咲「こんにちは、須賀君!」京太郎「……」 京・清澄 ※呼び方シフト、カップリング要素なし 和「ねぇ須賀君」京太郎「なんだ和」 京・清澄 ※愛され咲、カップリング要素なし 京太郎「今日も可愛いな、咲」 咲「ふぇ」 京・清澄 京太郎「県大会も終わったことだし、プール行かないか?」 京・清澄 京太郎「強制子作り許可証が配布されたんだが大変なことになった」 京・清澄 ※AASS 京太郎「胸を触った女の子の能力をコピーできるようになった」 京・清澄 ※煩悩成りあがりストーリー 咲「聞いてくださいよ部長!京ちゃんが!」 京太郎・清澄 ※変態 咲「京ちゃん、いくらなんでも弱すぎない?」京太郎「」 京・清澄 ※半分無双 「誕生日おめでとう咲!」 京・清澄 ※テンプレどっきり誕生日 京太郎「麻雀の点数計算…ですか?」 京・清澄 ※麻雀講座 京太郎「入院かぁ…」 京・清澄・憧 咲「麻雀上手くなったね、京ちゃん」 京太郎「そうか?」 京・清澄・衣 ※京太郎成長もの 和「麻雀上手になりましたね、須賀くん」 京太郎「そうか?」 優希「麻雀上手くなったな、京太郎!」京太郎「そうか?」 京太郎「茶巾寿司、ですか?」美穂子「はい」 京美穂 美穂子「お、おじゃまします」京太郎「……」 京美穂 京太郎「彼女が出来ました!」久「へぇー、良かったわね」 京美穂優 ※レズエンドあり 京太郎「猫耳の女の子って可愛いよなぁ…」 池田「お? あれは…」 京池 京太郎「あ、池田さん」 池田「あ?」 京池 京太郎「風越高校1年、須賀京太郎でっす!」 京・風越 ※パラレル モモ「須賀京太郎……大っ嫌いっす!」 京桃 ※淡い恋心 京太郎「彼女にセクハラして何が悪い?!」 京桃 ※AASS モモ「どこ触ってるんすか!!」京太郎「わ、悪い」モミモミ 京桃 ※短編集 モモ「私のこと見えるんすか」京太郎「見えますけど」 京桃 ※桃ボイスオフレコ 京太郎桃子の話 京桃 モモ「お、おまたせ~」京太郎「遅いぞ」 京桃 京太郎「Do-Dai」 京桃 京太郎「俺と友達になってください!」桃子「え?」( 前編 / 後編 ) 京桃 ※AASS 京太郎「今日は人生初デートだな」 京ゆみ 京太郎「俺はあなたが欲しい!」ゆみ「黙れ」 京ゆみ 京太郎「もつものと、もたざるもの」( 前編 / 後編 / 後日談 ) 京ゆみ ※ビターエンド、恋愛描写終盤 京太郎「実は甘えん坊ですよね」蒲原「ワハハ...は、恥ずかしいよっ!」 京蒲 京太郎「意外に可愛いとこありますよね」蒲原「ワハハ...えっ?///」 京蒲 咲「京ちゃんってワドルディだね!」京太郎「……え?」 京睦←清澄 ハギヨシ「愛の形は人それぞれ♪」 京透 京太郎「あの、天江さん?」 衣「今は甘え衣!」ギュー 京衣 京太郎「痴女?」一「死にたいの?」 京一 京太郎「乳首見えてますよ?」一「えっ?それがどうかした?」 京一 京太郎「麻雀部辞めようかな…」 京衣一 京太郎「引っ付くなタコス」 京一優 ※オリ主憑依もの 京太郎「あんた誰だ」菫「恋のキューピットだ」 京咲優衣 ※百合和 京太郎「上司に頭突きしてクビになった」透華「あら、貴方雑用係の」 京・龍門渕 ※未完 京太郎「ど、どうですか?」ハギヨシ「とても良くお似合いですよ」 京・清澄・龍門渕 ※カップリング要素なし 久「最近須賀くんが従順すぎて怖い…」 京太郎「絶対に絶頂するリー棒……?」 京・清澄・龍門渕 京太郎『部長!大事なお話があります!』(美穂子編 / 和編 / 完結編) 京太郎「合同合宿に潜入して咲たちのあられもない姿を覗いてやる」 京・智紀・佳織・桃子・美穂子・久・優希・咲 ※R-18 京太郎「部室に体操服忘れてきちまった……」 京・清澄・龍門渕・桃子 咲「京ちゃんって女ったらしだよね」 京太郎「は?」 京・清澄・龍門渕・風越・鶴賀 京太郎「女性からの好感度が数値化出来る装置?」 京・清澄・龍門渕・白糸台・いちご ※白糸台、照以外の好感度皆無 久「須賀くんからチョコ貰ったんだけど」 咲・優希「「!!?」」 京・清澄・龍門渕・風越・鶴賀・白糸台 久「須賀くん宛にチョコが届いてるわね」 咲・優希「「!!?」」 京太郎「…今日はこれ、和了ってもいいんだよな?」 京・清澄・白糸台・龍門渕 ※スーパーキョータロータイム 京太郎「『全国麻雀大会身体検査のスタッフを募集中』……?」 京・清澄・龍門渕・永水 京太郎「おーいハギヨシ告りに行くってかよ?」 京・龍門渕・宮守・永水 ※ハギヨシキャラ崩壊顕著 京太郎「麻雀部の皆を孕ませてしまった……」 ※やりちん 京太郎「……」ハギヨシ「……」 京豊 京太郎「どこかでタコス屋でも開いてひっそり暮らすか」 京豊 京太郎「背向の豊音」 京豊 京太郎「ちょーかわいいです」姉帯「そ、そんなことないよー?」/// 京豊 京太郎「咲、おかえりんこー」咲「ただいまんk…………っ///」 京豊・京煌 京太郎「今すれ違った子、凄い良い香りしたわ」エイスリン「!?」 京エイ 京太郎「俺が金髪な理由?」 京エイ 京太郎「そっくりさんカーニバル?」 京白 京太郎「お嬢さん、俺とお茶でも…」トシ「私かい?」 京・宮守 京太郎「宮守の皆の好感度が揮わない」 京・宮守 ※AASS、イチャイチャ要素皆無 京太郎「な、なんだこの生き物は?」鬼巫女「……」ビクビク 京蒔 ※小蒔妖精化?、未完 咲「いったい何者なの…コマキちゃん」 霞「いわとかすみ、10歳です!」京太郎「えっ!?」 京霞 ※早熟小学生 霞「…」京太郎「…」 京霞 霞「須賀京太郎……ねぇ」 京・永水 ※R-18、咲は同人作家 小蒔「京太郎さん、朝ごはんできましたよ」 愛宕洋榎「京太郎?」 京洋 恭子「須賀君のことが好き過ぎてメゲルわ」 京恭 久「須賀君、大阪に行ってきなさい」 京洋絹恭 とある休日の出来事(~和編~/~晴絵編~/~完結編~) 京穏 京太郎「いいおもちをみつけましたよ玄さん」 京玄 京太郎「おもちぶらり旅?」 京玄 ※未完 京太郎「シズ、今週のジャンプは?」穏乃「トイレの中にある」 京憧穏初瀬 ※大学生活 京太郎「かわいいクマさんですね」灼「……」 京・阿知賀 ※ドッキリ 京太郎(29)「また家族麻雀の季節がやって来た」カタカタ 京照 京太郎「またこんなとこで本読んでんのか(第1話/第2話/第3話/) 京照 咲「京ちゃんがお姉ちゃんに寝取られた…」 京照咲 ※勘違い 淡「おんぶっていいよね」京太郎「いいよな」 京淡 淡「アメちゃん喰らえッ!」京太郎「やめろォオオオオ!!」 京淡 淡「キョータロー喉乾いた!」京太郎「はいはい」 京淡 京太郎「大学1万年生?」 京淡 京太郎「嘘と偶然に」淡「塗り固められた私達」 京淡 京太郎「白糸台」 京淡 京太郎「俺が淡と付き合ってる?」淡「はぁ!?」( 前編 / 後編 ) 京淡 ※短編集 モブ「京淡観察日記!」 照「淡、咲を守るため須賀京太郎を寝取ってこい」 京淡咲 京太郎「扉の向こう側」 照「あはっ」 京照淡 京太郎「扉の向こう側」 淡「あはっ」 菫「で、何の真似だ」京太郎「えっと…その…」 京菫 京太郎(くっそ、勃起が収まらねぇ!)菫「君、何を隠している」 京菫 京太郎「咲ー?」菫「照ー?」 京菫 菫「バナナミルクで手を打とう」京太郎「!?」 京菫 照「咲に悪い虫がついてた」 京菫 京太郎「写真はお返ししますから……」菫「ウソだっ!!」 京菫 R-18 尭深「須賀君…お茶いれたよ」京太郎「お茶菓子用意出来てます」 京尭 菫「照、悪いが京太郎は渡さん」照「それはこっちの台詞……」 京照菫 ※白糸台転入、未完 京太郎「俺に白糸台麻雀部のハーレムの主になれと?」照「ああ」 京・白糸台 怜「京太郎の膝枕は気持ちええなぁ」竜華「」 京怜 京太郎「この写真の美人さん誰っすか?」セーラ「俺やで」 京セラ 京太郎「ヤンデレ?」 怜「せやで」 京怜竜 怜「きょーたろーの腕の中は気持ちえーなー」京太郎「怜さん……」 京怜竜 怜「憩ちゃんには、内緒やで?」 京怜憩 京太郎「好みの女性?スカートの短い人かな」咲「!?」優希「!?」 京煌 煌「里帰りをしましょう」( 本編 / 短編集1 / 短編集2 / 短編集3 / 短編集4 / 短編集5 / 色事編 ) 京煌 ※R-18描写あり 哩姫「清澄の雑用」 京姫哩 京太郎「鶴田姫子さんって可愛いな」 京姫哩 ※リザベ介在 憩「園城寺さんには生でするのに私とはゴム付けるん?」京太郎「」 京憩 憩「中には誰もおらへんよ?」 京憩怜 ※NiceBoatEnd 京太郎「ついてくるなって」 もこ「……」 京もこ マホ「須賀せんぱーい!」ギュッ 京太郎「うおっ!?」 京マホ 健夜「手が触れ合ったんだから責任とってよ!」京太郎「えっ」 京健 すこやん「…京太郎くん、かぁ…」 京健 京太郎「大人の女って良いよな」アラフォー「!」ガタッ! 京健 ※腐女子咲 京太郎「タイム…リープ!?」( 前編 / 後編 ) 京健 ※心身共に逆行 京太郎「まさかおれが迷子になるとは・・・」 京咏 京太郎「なんだかんだで八月か……」 京太郎「そろそろ長野に帰らないとな……」 京太郎「このプロキツい」 京はや 健夜・咏・良子「クリスマスは中止」京太郎「なに言ってだこの姉達」 京健咏戒 京太郎「う、うわぁぁぁあ!!!!」 京健咏恒えり ※カップリング要素なし 京太郎「風邪なう」 京咲竜蒔はや ※短編集 京太郎「触れた女の子を強制的に絶頂させる能力を手に入れた」 京優一穏豊照エイ 京太郎「カピバラいっしゅうかん」 カピ「(・ω・)キュ?」 京優宥豊蒔透 ※カピパラ蘊蓄 京太郎「よし、ナンパしよう。」 京竜久照菫宥咲 ※修羅場デッドエンド 京太郎(意識が…)衣「わふー!ナルコレプシーですぅ!」 京久照怜豊咲煌桃尭穏憧 ※リトバスパロ 京太郎「女の子に土下座しておっぱい揉ませてもらう」 京・清澄・宮守・煌・健夜 咲「京ちゃんがストレスでちっちゃくなっちゃた」 ショタ京・清澄・風越・鶴賀・龍門渕・新道寺・健夜 京太郎「レイプされた…」 京・清澄・龍門渕・鶴賀・風越・阿知賀・怜・照 ※R-18 京太郎「パンチラって良いよな」 ※短編集 京太郎「俺の精液に雀力が上がる効果が!?」 ※短編集 京太郎「強制子作り許可証?」咲「!?」 ※短編集 京太郎「抱きしめたい」 ※短編集 京太郎「姉が欲しい」 ※短編集 京太郎「全国で充電ってのが流行ってるらしい」 ※短編集 京太郎「女の子に頭なでなでされたい」 ※短編集 京太郎「雀力が上がる俺の精液の情報が全国に広まった結果…」 ※短編集 京太郎「念願の喫茶店を建てたぞー!」 ※短編集 京太郎「麻雀部の女の子を監禁して欲望をぶつけよう」 ※短編集 京太郎「おんぶっていいよな」( 前編 / 後編 ) ※短編集、ハーレム 京太郎「ティガダイナガイアならティガ」咲「ダイナ」和「ガイア」 京太郎「平成第一期ならクウガだ」久「555でしょ」マホ「龍騎です!」 京太郎「初代ならブレードライガー」憧「ライトニングサイクス」玄「ジェノザウラー!!」 京太郎「ベルゼブモンBMが至高」怜「オメガモンXやろ」竜華「ウォーグレイモンや」 京太郎「清澄高校覗き大会!」 ※カップリング要素薄め 京太郎「これが……一国を背負った男の雀力……」 ※ムダツモパロ、未完 咲「京ちゃん、最近、よく遠い目をしているよね?」 ※ムダヅモ無き改革クロス 京太郎「咲、話があるんだ」 ※熱い闘牌描写、キャラ崩壊注意、まるで勝てない京太郎 京太郎「ハーレムもの!?」 ※舞台裏、カップリング要素なし 和「君がいない冬」 京和淡 ※入れ替わり、カップリング要素なし 咲「勝利のポーズ。決め! 」 京太郎・咲・透華・衣・セーラ・絹恵・誠子 ※戦闘もの 照「私に妹なんていないわ」 ※姉妹和睦のキューピッド 京太郎「咲は靴下を脱いでパワーアップした…」 ※傀儡闘牌 京太郎「照さんと入れ変わった…」 ※京太郎、照になってビキナーズラック無双 京太郎「力が……欲しい!」 ※ヘルカイザー 京太郎「これが俺の力……」 ※ボコボコ改心END
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/8807.html
全国前 斬った手応えは確かだった。だが斬撃の感触がすぐ終わる。 メグの方は銃撃だった分だけ、手応えに気づきにくかったようだ。 脳天を撃ち抜いたと思ったら、弾丸で破裂したボールが自分のほうに飛んできたらしい。 感触が即座に失せたのも、私が斬ったモノがボールだったからか。 膝を落とし荒い息を吐く京太郎には、斬られた傷も撃たれた痕も見受けられない。 あの時を戦場として表現するならこんな感じだろう。 メグ「的確デス。ワタシの慌てっぷりまで容易に想像させられマスネ」 智葉「知識として知ってはいたが、あの土壇場でやられたんだからな。 役満放銃より記憶に残る」 メグ「監督もそうデショウ。度々話題に出しマスヨ」 全国会場 部員達が京太郎への感情をほぼプラス側へ向けたのは、間違いなくあの時からだ。 2軍メンバーには勝ちきれるが、1軍には届かない雀力。 年相応にしても、女性らしい体つきに目を離せない異性への弱さ。 ほぼ文句なしといっていいマネージャー能力。 このあたりが混ざり合って賛否両論あった。 ネリー専属に近いような立ち位置も、それに拍車を掛けていたと言っていい。 しかしあの三家和でアイツは確かに生き残った。 3位として負けたとはいえ、メグに4位からの脱出を許さなかったのだ。 形はどうあれ1軍に勝った、と公言して良いだろう。 私らしくもなく誉めてやろうかと、片付け中に部室に一人戻った。 いつものようにネリーが膝に座っているのも忘れるぐらい、昂ぶった感情で。 あの時、ネリーが私に向けてきた視線の意味。 それが理解できないほど、子供ではないつもりだ。 ただ、それ以降でも京太郎は変わらなかった。 生活も、麻雀も、部員への接し方も。 受け手の女子たちが柔らかい態度になったことで困惑するほどに。 やがて地区大会で京太郎は個人3位。 全国は叶わず、しかしこの男に留守番を言いつける余裕は監督にない。 アレク「荷物持ちを始めとしてマネージャー仕事頼むわよ」 京太郎「マジですか!?」 らしくもないホントに驚いた声だった。 嬉しかったのか、冗談じゃないと嫌がったのか。どちらでも良い。 本気で断りはしないだろうし、ネリーが梃子でも連れてくる想像だって容易にできる。 留守居役の女子部員たちからは、ブーイングが殺到したが些細なことだ、うん。 臨海は私達1軍、監督、京太郎の7人が部費で会場入りとなる。 そんな中、白糸台の大軍勢を見て、 京太郎「アレが…白糸台…です、か?」 と疑問符まみれの声が漏れても仕方ないだろう。 智葉「相変わらずの民族大移動か、弘世も御苦労なことだ」 京太郎「弘世?ああ、向こうの部長さんでしたか」 智葉「そう、弘世菫。宮永ばかりが有名だが充分な実力者だ」 京太郎「流石にチャンプの横じゃ、誰でも霞んじゃいますよ。 三箇牧の荒川さんとか部長レベルでやっと遜色ないってトコですか」 智葉「1位でなければ評価などされんよ」 京太郎「まあ確かに。しっかし何でまたあんな大所帯で?」 智葉「向こうには向こうの事情でもあるんだろう、弘世の愚痴には 宮永が道に迷うから、なんて戯言じみたものもあったが」 京太郎「ああ、成程…」 智葉「?」 何故か納得したような京太郎の口調に、私は違和感を抱く。 それを解消するべく疑問をぶつけようとした瞬間、闘気を感じた。 アレク「お出ましみたいだね」 ネリー「ふーん、表紙飾る笑顔には似合わないなあ」 大勢の部員は示威や人払いも兼ねていたのか、姿を見せたチャンプの征く道は 随分と幅もあるようだ。 と思ったら急に宮永は立ち止まる。横にいた弘世がそれに気付き呼びかける。 それを気にするでもなく、止まったままの宮永は周囲に目を向ける。 何かを探すように。当然こちらも彼女の視界には入ったようだ。意味はないが。 しかし視線はこちら向きで止まる。遠目からもわかるくらい此方を凝視してきた。 私か? と思った横で京太郎が頭を下げている。宮永に向かってだ。 ハオ「京太郎、どうしたんです?」 メグ「アノ、宮永がこっちに来てマスヨ」 2人の声が重なる。それぞれの意味は分かるが理解が追いつかない。 弘世の引き止めの声を振り切って、いつの間にか宮永照がそこにいた。 そして京太郎をじっと見つめている。何故? 気のせいでもなく京太郎の緊張も感じ取れた。 空いていた彼の左手をネリーがぎゅっと握り、声をかける。 ネリー「キョウタロー?」 弾かれたようにネリーに視線を向け、軽く微笑む。 京太郎「ん、大丈夫」 そして宮永に向き直り 京太郎「お久しぶりです、照さん」 と声を出した。その意味を理解する前に 照「やっぱり京ちゃんだ」 宮永照が京太郎の近くにいた。 智葉視点でした カンッ
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/2276.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1363190997/ 東京 アパート 京太郎「やった!!ついに憧れの一人暮らしだ!」 京太郎「部屋も家賃がやすいし広いしで最高!さあ!片づけするぞ!」 京太郎「お?なんかこの段ボール重いな」 京太郎「そんな重いもの入れたっけ…と」 パカッ 咲「……」 京太郎「……」 京太郎「……」 咲「……」 ゴソゴソ 段ポール「……」 京太郎「……」 パカッ 咲「……」 京太郎「……」 ゴソゴソ 京太郎「さてと、廃品回収はっと」 段ボール「ちょ!ちょっとまってよ!京ちゃん!」 京太郎「咲、いや、段ボール姫」 段ボール「段ボール姫ってなに!?」 京太郎「なんでお前がここにいる!」 段ボール「あ!あとさっき京ちゃん重いって言った!ひどい!」 京太郎「そりゃあそうだろ!段ボールに人が入ってりゃ重いわ!」 段ボール「そんなの知らない!謝ってよ京ちゃん!」 京太郎「す、すまん……って!」 京太郎「お前話逸らそうとしたな!」 段ボール「あうっ!ばれたっ!」 京太郎「まったく……そろそろ出てこいよ」 段ボール「……ヤダ」 京太郎「は?なんでだよ」 段ボール「……おしえないもん」 京太郎「……お前はいつもそんなよく分からないすねかたするよな、なにをして欲しいんだ?」 段ボール「……聞かないで」 京太郎「何をだよ」 段ボール「私がここに来た理由」 京太郎「はぁ……なんでそんなに隠したいのかは分からないけど、分かったよ、聞かない」 段ボール「……!」 ガタガタッ 京太郎「ガタガタ揺れるなよ!下の階の人の迷惑になる!」 段ボール「……ごめんなさい」 京太郎(絶対中でショボンとしてるな) 京太郎「いいよ、で、きちんと親に連絡してるんだろうな」 段ボール「…………」 京太郎「…………」 段ボール「…………シテルヨ」 京太郎「嘘付け」 10分後 京太郎「電話してきたぞ」 段ボール「おかーさんなんて言ってた?」 京太郎「……お姉ちゃんで慣れてるから心配するな、京太郎さんがいいならここで3日お世話になってから帰ってこいだと」 段ボール「!やったーーー!!」 ガタガタッ 京太郎「ガタガタするなっ!それに俺が良いって言うかは分かんねえぞ?」 段ボール「……えっ?だめなの?」ショボーン 京太郎(感じる……しょぼんとしてる…) 京太郎「ったく、まあいいけどさあ」 段ボール「ホント!?やったーー!」 ガタガタッ 京太郎「ガタガタすんな!」 京太郎「ていうかさ、段ボール姫」 段ボール「なあに?京ちゃん」 京太郎「それ取れよ」 段ボール「なっ!なにを言うのかな!京ちゃんは!」 京太郎「俺が間違ってるのか?」 段ボール「この段ボールは私の結界なんだよ!解くための方法はただ一つ!」 京太郎「ほう?してその方法は?」 段ボール「咲ちゃんかわいい咲ちゃんかわいい咲ちゃんかわいいって言いながら段ボールを3回なでなでするんだよ!」 京太郎「……えー」 段ボール「ほら!地球の命運は京ちゃんにゆだねられたよ!」 京太郎「なんか壮大なバックストーリーだな」 段ボール「さあ!京ちゃん封印をといて異世界にジャンプだよ!」 京太郎「地球見捨てるんだな、やればいいんだろ?やれば」 京太郎「こうか?咲ちゃんかわいい咲ちゃんかわいい咲ちゃんかわいい」ナデナデ 段ボール「なななななんと!」 カボッ 咲「段ボールの中は咲ちゃんでしたー!」 京太郎「おう、知ってた」 咲「……へ?」 京太郎「だってさっきからずっと話してただろ、それにお母さんにも連絡したじゃねーか」 咲「……あ」 京太郎「……!おまえまさか!」 京太郎「いままで気づかれてなかったと思ってたんじゃ」 咲「うわぁぁ~~~ん!」 カポッ 段ボール「か、かわいい咲ちゃんはいなかったよ!いるのは私段ボール姫だけ!」 京太郎「……図星なんだな」 段ボール「ちがうもん!気づいてなかったのは京ちゃん!今のは幻覚!」 京太郎「思わずなん…だと…と言いたくなるな」 段ボール「そうだよ!私中身なんてないもん!ロボットだから」 ぐぅ~~~~ 京太郎「……」 段ボール「……」 京太郎「今の腹の音はなんだ」 段ボール「……京ちゃん」 京太郎「そうか、なら段ボール姫はロボットだからご飯いらないな」 段ボール「ごめんなさい、わたしです」 5分後 京太郎「ゴメンな、引っ越しの途中だったからカップ麺しか用意できなかった」 段ボール「ううん!かっぶめん大好き!」 京太郎「そうか、ほれ、引っ越しそばだからどん兵衛だ」 段ボール「わぁい!どん兵衛!」 にゅ~~ 京太郎「その手はなんだ?」 段ボール「ちょうだいの手!」 京太郎「その中で食べるのか?……まあいいけどさ」ヒョイ 段ボール「ありがとう!」 ズルズル 段ボール「……京ちゃん」 京太郎「なんだ」 段ボール「すごい暑い」 京太郎「だろうな」 京太郎「段ボール姫、俺はこれから買い物に出かけようと思うのだけど」 段ボール「……あ、そっか」 京太郎「姫は残っとくか?」 咲「うーん、そうだ!ちょっとまってて!」 スススススススス 京太郎(奥の部屋に去っていったぜ) トトトトトトトト 咲「あっ!京ちゃん偶然だね!どこかいくの?」 京太郎「……おう、ちょっとスーパーにな、咲もいくか?」 咲「うんっ♪いくいくっ♪」 咲(ふふっ♪うまくいったよ!) 京太郎(ここ俺の家のリビングなんだが……黙っておいてやるか) 東京の大型デパート(東京しらん) 京太郎「さて、ついたぞ」 咲「うわぁ、すごい人だね!」 京太郎「そうだな、はぐれないようにしっかり側にいろよ」 咲「京ちゃん!すごい!あっちにとっても大きなペットショップがある!」ドドドドドド! 京太郎「っていってる側から!」 咲「早く行こうよ!京ちゃん!」 京太郎「ったく、ほら」 ギュッ 咲「あっ」 京太郎「手、つながないと迷子になるだろ?」 咲「……………………」 京太郎「咲?」 咲「……………………………」 京太郎「咲っ」 咲(これが……最後の京ちゃんの手の感触……これが……最後……) 京太郎「咲っ!」 咲「ひゃあ!」 京太郎「大丈夫か?具合はどうだ?ふらふらしないか?」 咲「っ!……あはは、京ちゃんは心配症だね」 京太郎「間違いなくおまえによって育てられた性格だ」 咲「そうかなー?ねえねえ京ちゃん!早く行こうよ!あっちにカピパラの赤ちゃんがいるって!」 京太郎「って引っ張るな!ちょっと!」 咲「カピパラの赤ちゃんみんな寝てるね」 京太郎「カピパラは隙があれば寝るからな」 咲「でも寝てるカピパラって可愛いね!」 京太郎「そうだな、カピもよく俺の布団を占領してた」 咲「そういえば京ちゃん言ってたねー「数学の時の咲はカピパラみたいだな」って!」 京太郎「あー言ってたな」 咲「数学の時の私がこんなに可愛いなんて照れちゃうよー」 京太郎(……相変わらずバカだな) デパート 食品売場 京太郎「晩ご飯なにがいい?」 咲「京ちゃんが作ってくれるならなんでもいいよ!」 京太郎「おっうれしいこと言うな、なら」ドサッドサッ 咲「トマトピューレに鳥モモ肉?」 京太郎「ああ、今日はミネストローネもどきを作ろうと思ってな」 咲「わーい!京ちゃんのミネストローネ!」 京太郎「落ち着け、お菓子売場があそこにあるからお菓子一個かっていいぞ」 咲「ほんとっ!?ありがとう!」トトトトトコケッ 京太郎「あ、コケた」 ドシーン 京太郎「……頭からいったな、あ、子供に心配されてる」 アパート 京太郎の家 玄関 京太郎「ただいまー」 咲「ただいまー……はっ!」 京太郎「どうした?咲」 咲「ちょっとまってね!」トトトトトト 京太郎「どうしたんだ?あいつ?……あー、なるほど」 ススススススス 段ボール「ただいまー!」 京太郎「そこに戻るのか」 段ボール「戻るのです!」 京太郎「圧力鍋のおかげで料理もらくちんだな」 段ボール「圧力鍋ってすごいね!」 京太郎「ああ、あと一時間ほど待ったら完成だ、だからその間に片づけをしよう」 段ボール「手伝うよ!」 京太郎「それはありがたいが……おまえその中にいて片づけできるのか?」 段ボール「……あ」 京太郎「わっせわっせ」 段ボール「がんばれー!」 京太郎「ほいさ、ほいさ」 段ボール「ふぁいとー!」 京太郎「よいしょ、よいしょ」 段ボール「まだまだー!」 京太郎「どっこらせ!どっこらせ!」 段ボール「ふれーふれー!」 京太郎「ちょっと静かにしてくれよ!」 段ボール「ええーーっ!」 段ボール「じゃあ私はなにをすればいいの?」 京太郎「……ちょっと隣の部屋で静かにしていてくれないか?」 段ボール「むー、わかったよ!」 スススススス 京太郎「ふー、っと、このテーブル組立式か、金槌隣の部屋からもってこよう」 京太郎「おーい、咲って!!なんだこりゃ!」 ゴチャア! 段ボール「前が見えなくて段ボールに激突しちゃったよう……」 京太郎「よし!片づけも終わったしご飯にするか!」 段ボール「わーい!ご飯!」 京太郎「まったく、あ、食べながらでいいから聞けよ」 段ボール「なあに?京ちゃんの美味しいよ?」 京太郎「食べおわったら風呂沸いてるから行ってくれな」 段ボール「あ、………………」 京太郎「姫?」 段ボール(このままじゃ……私………) 京太郎「段ボール姫、どうしたんだ?」 段ボール「京ちゃん」 京太郎「どうした?」 段ボール「一緒に…入る?」 京太郎「は?へ?咲?」 段ボール「どう…かな…?」 京太郎「だ…だめだ!だめに決まってる!」 段ボール「……プッ」 京太郎「へ?」 段ボール「あはははははは!京ちゃんかわいー!」 京太郎「なっ!だましたな!」 段ボール「なにを騙したのかなー?私わからないや!京ちゃんおしえて!」 京太郎「ぐっ!ぐぬぬ!」 段ボール「あはははは!」 段ボール(…………………) 夜 京太郎「じゃあ段ボール姫、俺は座布団で寝るから姫は布団で寝てくれ」 段ボール「ふぇ?そんなの悪いよ」 京太郎「いいんだよ、お客様だしなにより女の子だ、こうしないと俺の気がすまない」 段ボール「……うん、じゃあありがとう」 京太郎「電気消すぞ」 段ボール「うん、大丈夫」 パチン 京太郎「……なあ、咲」 咲「へ?私は咲じゃないよ、段ボール姫…」 京太郎「まっくらでなにも見えないんだ、わかんねえよ」 咲「………」 京太郎「すまないけど、約束破らせてもらうな」 咲「……うん」 京太郎「おまえ、どうしてここに来たんだ?」 咲「……どうしてだと思う?」 京太郎「解ったら聞いてねえよ」 咲「あはは、そうだね……それじゃあ、言えないよ」 京太郎「……どうしてもか?」 咲「………………」 咲「うん、どうしても」 京太郎「……そうか」 咲「そうだよ」 京太郎「聞いて、ごめんな、お休み」 咲「うん、お休み」 一日目 終了 二日目 段ポール「京ちゃん、おはよう!」 京太郎「ん、おう、おはようって、お前まだその格好なんだな」 段ボール「これが戦闘服だから」 京太郎「明らかに戦いに向いてないな、このあと俺は朝ご飯食べてちょっと観光しようと思うけどどうする?」 段ボール「私は行けないけど代わりに咲ちゃん呼んでくるよ」 京太郎「ちゃんと段ボールは片づけておけよ」 段ボール「大丈夫!この段ボール折りたたみ式だから」 京太郎「段ボール姫はなんか見たい場所なんかあるか?」 段ボール「私?私はせっかく東京に来たんだし東京の雀荘に行ってみたいな!」 京太郎「それは観光というのか?」 段ボール「見たい場所だもん」 京太郎「わかったよ、じゃあチェンジしてこい」 段ボール「わかった」 ススススススス 咲「ただいま!」 京太郎「もうただいまとか言ってるしな」 時を同じくして アパート 別の部屋 菫「ついに!」 菫「ついにようやく念願の一人暮らしを始めたぞ!」 菫「ずっと前から憧れていたんだ、片づけにも力がはいる」 菫「ん?なんだこの段ボールは、やけに重い?」 パカッ 照「……」 菫「……」 菫「……」 照「……」 カポッ 段ボール「……」 菫「……」 パカッ 菫「……」 照「……」 ゴソゴソ 菫「たしか燃えるゴミは今日だったな、よし」 段ボール「ひどい」 菫「照、なにをしている」 段ボール「照じゃない、段ボールプリンセス」 菫「どうでもいい、なぜここにいる」 段ボール「……さっき菫私が重いって言った」 菫「照、話を逸らすな」 段ボール「……」 菫「……」 段ボール「照じゃない、段ボールプリンセス」 菫「どうでもいい」 菫「ほら、とっととそれを外せ、その中は暑いだろう?」 照「……ヤダ」 菫「はあ?なんでた?」 照「……教えない」 菫「まったく、片づけにならないな、一体なにがしたい?」 段ボール「……」 菫「……だんまりを決め込むか」 照「……だんまり」 菫「喋ってる、喋ってるぞ」 菫「……わかった、私の負けだ、なにも聞かない」 段ボール「……!」 ガタガタッ 菫「うれしいからって暴れるな!」 一つ下の部屋 ガタガタッ 段ボール「上の部屋の人どうしたのかな?」 京太郎「上の人も今日引っ越しだから忙しいんだろ、あとでお蕎麦もっていこうか」 十五分後 段ボール「みっちり怒られた」 菫「当然だ、勝手に忍び込んでこれくらいですむほうがおかしい」 段ボール「それは一理ある」 菫「万理ある!はぁ……そろそろそれ外せ」 段ボール「……じつはこれ私の結界、解くためにはテルちゃん可愛いテルちゃん可愛いテルちゃん可愛いといいながら……」 菫「やらないからな?」 照「……」ショボーン ピンポーン 菫「来客だな、行ってくる」 段ボール「ちょっと待って、恥ずかしいからこれ外してくる」 菫「その良心があって安心した」 照「お待たせ」 菫「よし、行こうか、どうぞー」 ガチャ 京太郎「チョリーッス、下に越してきた須賀でーす……咲?」 菫「あ、これはどうも……照?」 咲「…………」ゴゴゴゴゴゴ 照「…………」ゴゴゴゴゴゴ 京太郎「咲?」 菫「照?」 咲「……京ちゃん!ちょっとまってて!」ダダダダダ! 照「菫、ちょっとまってて」トテトテ! 段ボール「京ちゃん!ただいま!」スススススス 段ボール「菫、ただいま」のっそのっそ 菫「……なんだこれ」 京太郎「……さあ」 段ボール「お姉ちゃん!会いたかったよ!」 段ボール「お姉ちゃんじゃない、段ボールプリンセス」 段ボール「段ボールプリンセス!会いたかった!」 段ボール「私も……えっと」 段ボール「段ボール姫!」 段ボール「段ボール姫に会いたかった」 段ボール「段ボールプリンセス!」 段ボール「段ボール姫」 ギュ 京太郎「姫とプリンセスで被ってますね」 菫「あー、須賀くんはそこから突っ込むタイプか」 京太郎「はい、菫さんは?」 菫「私なら「まずそれを取れ!」と言うかな」 京太郎「バシッと一発決めるタイプですか、かっこいいです」 菫「ふふっありがとう」 段ボール「段ボール姫、会えたのは嬉しいけどあまり長く会話はできない」 段ボール「なんで!?段ボールプリンセス!」 段ボール「それは封印を解いた私たちは戦う運命にあるから」 段ボール「そんなのってないよ……」 段ボール「だから次に私たちが抱き合うのは、この偽りの関係を脱ぎ捨てたら」 段ボール「……!段ボールプリンセス!私、頑張るよ!」 段ボール「うん、段ボール姫なら出来る」 京太郎「素直に仲直りはしないんですね」 菫「無駄に頑固だからな」 段ボール「京ちゃん!私頑張るよ!偽りの殻を破るために!」 京太郎「今破れよ」 菫「須賀くん、お蕎麦本当にありがとう、これ関係で長いつきあいになるだろうがよろしくたのむ」 段ボール「段ボール姫、バイバイ」←これ 京太郎「俺の方こそこれが迷惑かけるでしょうがよろしくおねがいします」 段ボール「段ボールプリンセス!バイバイ!」 菫「ああ、よろしく、それじゃあ、ありがとう」 バタンっ 京太郎「それじゃあ咲、行くぞ」 段ボール「ちょ、ちょっと待っててね」 スススススス 京太郎(まだ続けるのか) 咲「お待たせ京ちゃん!どこに行くの?」 京太郎「ああ、どうせなら咲が好きそうな所がいいよな」 咲「私が好きな所?」 京太郎「ああ、浅草の雷門だ」 咲「そこをなんで私が好きなの?」 京太郎「出店がたくさんあるからだ」 咲「好き!大好き!」 東京 浅草 雷門 京太郎「昨日のデパート以上に人が多いな」 咲「そうだね、京ちゃん」 京太郎「はぐれないようにしっかりついてこいよ」 咲「……うん」 咲(…………………) 咲(私…は…) 段ボール『次に私たちが抱き合うのは、この偽りの関係を脱ぎ捨てたら』 咲(!段ボールプリンセス!そうだよね!) 咲「京ちゃん」 京太郎「なんだ?」 咲「手、つないでいい?」 京太郎「ん?いいぞ」 ギュ! 咲「えへへ!京ちゃん!おっきいね!」 京太郎「あの提灯か?確かにすごくでっかいな」 咲「ちがいますよーだ!」 京太郎「え?じゃあなにが?」 咲「早く行こう京ちゃん!」 グイッ 京太郎「うわっ引っ張るなよ!」 咲「ちょうちんモナカおいしい!」 京太郎「これは絶品だな」 咲「フランクフルトおいしい!」 京太郎「祭りの肉ってなんでこんなにうまいんだろうな」 咲「たこやきおいしい!」 京太郎「げ、たこ入ってなかった」 咲「あとリンゴ飴とクレープと牛串とフライドポテトとチョコバナナとカットパインとわたあめおいしい!」 京太郎「食いすぎだ!」 咲「体に当てるとその部分が良くなる煙が出るあれだよ!」 京太郎「正式名称なんなんだろうな、咲、あびてけよ」 咲「むむっ!京ちゃんのことだからどうせ「胸にでも当てろノーおもち」っていうんでしょ!その手にはのらないよ!」 京太郎「いや、頭にあびてきてほしい」 咲「……」 京太郎「……」 咲「ちょっとあびてくる」 京太郎「おう」 京太郎「浅草楽しめたか?」 咲「うん!とっても美味しかった!」 京太郎「食べ物ばかりだな、さて、最後はここだ」 咲「ここは……雀荘!」 京太郎「先に調べておいたんだ」 咲「ありがとう京ちゃん!早速いこう!」 京太郎「ああ、そうだな」 カランコロン おっさん「いらっしゃい、今ほぼ満席でひとつしか空きがないけどいいかい?」 咲「うん!いいよ!」 おっさん「じゃああっちの一番奥にどうぞ」 咲「はーい!行こう!京ちゃん!」 京太郎「ほいほい、すいません対局してもらっていいですか?」 ???「ああ、かまわない」 ???「だいじょうぶ」 京太郎「ってあなたたちは!」 咲「すみれさんにお姉ちゃん!」 照「……!」 菫「早い再会だな」 咲「あわ!あわわわわわ!」 咲「京ちゃん!まってて!」 照「……」ゴソゴソ 菫「須賀くんたちも浅草に?」 京太郎「はい、観光目的で、弘世さんも?」 菫「私たちはここ目的だな、レベルが高いんだ、ここ」 照「あとメンチカツと揚げまんじゅうを食べにきた、宇宙からの意志で」ゴソゴソ 京太郎「そうなんですか、偶然ですね」 段ボール「京ちゃん!おまたせ!」 京太郎「なんとなく予想はしてたけどどこから持ってきた?」 段ボール「さあ、麻雀をはじめよう」 菫「照、脱げ」 菫「まったく、恥ずかしいと思わないのか」 京太郎「弘世さんの言うとおりだ、咲、恥ずかしいぞ」 段ボール「……それならこれで」 段ボール「恥ずかしくないよ!」 京太郎「こ、これは!」 段ボール「さあ、麻雀を始めよう」 東家 段ボール 南家 段ボール 西家 段ボール 北家 段ボール 段ボール「いい牌だ」 段ボール「……それポン」 段ボール「カン!もいっこカン!」 段ボール「ピンフの条件わかりにくい…」 段ボール「……ツモ」 段ボール「ふむ、してやられた」 段ボール「すごいよ!段ボールプリンセス!」 段ボール「うわっ早い!」 段ボール「「シュールすぎるわ!!!」」 段ボール「……ねえ、段ボールプリンセス」 段ボール「……なに?段ボール姫」 段ボール「私にはね、お姉ちゃんがいるんだけど」 段ボール「うん」 段ボール「ちょっとしたことが原因で喧嘩しちゃったんだ」 段ボール「そっか」 段ボール「だから私は仲直りするためにいっぱいお姉ちゃんが好きなことを練習してきたんだよ」 段ボール「……そうだね」 段ボール「私とおねえちゃんは、仲直りできるかなあ?」 段ボール「……」 段ボール「あなた一人の力じゃだめだと思う」 段ボール「……そっか」 段ボール「だって相手が仲直りしたいと思わなきゃ仲直りできないもん」 段ボール「そう……だよね」 段ボール「でも」 段ボール「え?」 段ボール「安心して、きっとそのお姉ちゃんも仲直りしたいと思ってる」 段ボール「それじゃ!」 段ボール「大丈夫、勇気を出して、あなたはあなたが思ってるよりずっと可愛くて愛されてる」 段ボール「っ!うんっ!」 段ボール「ええ話やなあ!」 段ボール「そうだな」 おっさん(なんだあいつら) 段ボール「……ロン、私の勝ちだよ」 段ボール「うんっ……グスっうんっ!」 段ボール「やれやれ、これじゃ勝負なんてできないな、須賀くん、咲さんをつれていってやってくれ」 段ボール「はい、わかりました、段ボール姫、行こうか」 段ボール「……うんっ!」 おっさん(意味わかんねえ) 段ボール「……いっちゃったね」 段ボール「そうだなっと、ふう」カポッ 菫「今日のおまえはよくやったよ」 段ボール「ほめてくれる?」 菫「ああ、いいぞ」 段ボール「……じゃあ、なでなでして?」 菫「それは無理だ、頭がない」 アパート 京太郎のいえ 玄関 京太郎「ただいまー」 咲「ただいまっ!京ちゃん!ちょっとまってて!」 京太郎「いつものか」 トトトトトト スススススス 段ボール「おまたせっ!」 京太郎「おう」 段ボール「ここで重大発表があります!」 京太郎「へ?」 段ボール「なんと!」 段ボール「私段ボール姫の中身は!」 カポッ 咲「咲ちゃんでした!」 京太郎「知ってた」 咲「それを知ってた!」 咲「さらにもいっこ!」 京太郎「おう」 咲「私!宮永咲は!」 咲「段ボールを卒業します!!」 京太郎「さ!咲が段ボール卒業!?」 咲「なんだかんだで被ってたの一日ちょっとだけどね」 京太郎「そ、そうだな、なんかやたらに驚いちまったぜ」 咲「ふふふ!こっから私の時間が始まるんだよ!」 京太郎「始まるのか」 咲「はじまるのです」 京太郎「そうか、咲は腹へってるか?俺はすいてないけど」 咲「すいてないよ」 京太郎「そうか、じゃあお風呂沸かすから入れよ」 咲「京ちゃん!」 京太郎「なんだ?」 咲「いっしょにお風呂はいろ?」 京太郎「」 京太郎「さ、さきさん?」 咲「どうしたの?」 京太郎「じょ、冗談だよな」 咲「本気だよ!」 京太郎「」 京太郎「展開が急すぎるぞ!」 咲「そうかな?いろいろヒントはあったと思うけど?」 京太郎「て、テンション上がってねえ?」 咲「上がってるよ!だってやっと気づいたんだもん!」 京太郎「な、なにをだ?」 咲「私が手をのばし続けることが出来れば、いつかあなたが手をのばしてくれた時、絶対にその手を掴めるってこと!」 京太郎「ぐっ!ぐぬぬ!ダメだ!絶対にダメだ!」 咲「そっか、別にいいよ、私は手をのばし続けるだけ」 京太郎「おまえが魔王に見えるよ」 咲「ひどいなあ、じゃあ私お風呂いってくるね」 トトトトトト 京太郎「…………」 京太郎「完全につかまった?」 そのころ アパート 一つ上お風呂場 照「ぴちぴちちゃぶちゃぷらんらんらん」 菫「行く時にお風呂沸かして正解だったな、おかげですぐ入れた」 照「……おせなか流します」 菫「おっ!たのんでいいか?」 ゴシゴシ 照「力加減どう?」 菫「ちょうどいいぞ、背中が気持ちいい」 照「……菫、私があんなことした理由…聞きたい?」 菫「あの段ボールか?聞きたいな」 照「……とっても単純でね…ただ、こうして菫と遊びたかったの」 菫「……そうか」 照「でも、どうすればいいかわからなくて、菫が一人暮らしするって聞いて、それで…これだってなって」 菫「まったく、ふつうに玄関から遊ぼうと言えばいいのに」 照「……断られるかもしれかったから」 菫「お前の誘いを断るわけがない、それにしても、まったく、そっち向くぞ」 照「?うん」 クルッ ギュッ! 菫「かわいいこと言うじゃないかコノコノコノーッ」 照「ひゃん!あはははは!くすぐったい!やめてぇ!」 菫「全く!そんなことか!そんなことだったのか!ほーれ!コチョコチョ!」 照「ちゃ!しょこはやめてぇ!」 菫「もうはなさないからな!一緒に寝るぞ!抱き枕にしてやる!」 照「あははははは!しゅみれぇ!わかったからぁ!」 夜 咲「ホントにベッドで寝なくていいの?」 京太郎「いいんだよ、男のプライドだ」 咲「そっかじゃあありがとうお休み」 京太郎「おやすみー」 カチッ 京太郎「明日、帰るんだよな」 咲「うん、そうだよ」 京太郎「……楽しかったか?」 咲「うん、とっても!」 京太郎「そうか、なら良かった」 咲「それにね」 京太郎「それに?」 咲「………うんん、明日言う」 京太郎「ちょっ!寝る前に気になること言うんじゃねえ!寝れなくなるだろ!」 咲「あはは、頑張って寝てね、おやすみ」 二日目 終了 三日目 咲「おはよー京ちゃん」 京太郎「おう、おはよう咲、今日は何時に帰るんだ?」 咲「んーとね、大体お昼過ぎくらいの新幹線で帰るかな」 京太郎「そうか、じゃあそこまで時間はないな」 咲「うん、だからどこかにいくとしても遠くにはいけないね」 京太郎「そうか、じゃあさ」 咲「なにかアイデアあるの?」 京太郎「ぶらりと、このあたりを散歩しないか?」 外 京太郎「いい日差しだな」 咲「うん、東京って言っても緑はたくさんあるんだね」 京太郎「東京に夢を持ちすぎだって、東京だって自然はあるさ」 咲「あはは、そうだね」 咲「堤防の上は気持ちいいよ」 京太郎「高いからな、気分もよくなる」 咲「うん!わたし高いところ好き!」 京太郎「その好きはことわざ的な好きだろ?」 咲「へ?……あ!ひっどーい!」 咲「あ、猫ちゃん」 京太郎「黒猫の親子だな」 咲「黒猫って不幸の象徴だったらしいね」 京太郎「おう、それなら論破できるぞ」 咲「どうやって?」 京太郎「あんな可愛い猫がみれたなら幸せな気分になるに決まってる、だから黒猫をみて不幸になるはずない」 咲「あ、そっか!京ちゃんすごい!」 京太郎「そいつはありがとう」 ピュッ!バチャン 咲「なんの音?」 京太郎「魚が虫を食べたんだろ」 咲「……なんで虫を食べる魚は水の中にいるのかな?」 京太郎「どゆことだ?」 咲「だって虫食べたいなら地上にでればいいじゃん」 京太郎「……そうして生まれたのが両生類です」 咲「あ、そっか」 咲「せーかいーにひーとーつだーけーの」 京太郎「流行ったよな、それ」 咲「うん、私この歌好き!」 京太郎「その歌では俺たちふつうの人もオンリーワンだって言ってくれてるけどさ」 咲「うん」 京太郎「もともとナンバーワンでオンリーワンのやつとつりあうにはどうしたらいいんだろうな」 咲「?よくわからないや」 京太郎「……そうだな、忘れてくれ」 咲「あ!京ちゃんあっち見て!」 京太郎「ん?あ、照さんと弘世さん、アイス食べてるな」 咲「って言うかあれって……」 京太郎「照さんのスプーンを取り上げて弘世さんがアーンで食べさせてるな、弘世さんニコニコしてるぞ」 咲「~~~~~っ!恥ずかしい!早く行こう!」 京太郎「ちょ!待てよ咲!」 咲「ハアッ!ハアッ!ハアッ!」 京太郎「まったく、急に走るからだ、休憩してくか?」 咲「だ、だいじょうび、はあっ」 京太郎「ほら、ベンチがあるから休憩していこうぜ」 咲「うん、ごめん、ありがとう、って京ちゃんなにしてるの?」 京太郎「ベンチにハンカチを敷いてるだけだが?」 咲「……京ちゃんやるね」 カキーン! 京太郎「お!リトルリーグやってるぞ!」 咲「あ、ホントだ!ワンナウトランナー1、2塁のチャンスだよ!」 京太郎「こうゆうのって見てるとあの一番小さいやつを応援したくなるよな」 咲「ちょっとわかるかな?じゃあ私もあの子応援しよう」 京太郎「お!満塁であいつだ!」 咲「ガンバレー!」 カキーン! 京太郎「おお!特大ホームランだ!」 咲「すごーい!すごいよ!」 京太郎「へんな目で見られたな」 咲「そりゃあそうだね」 京太郎「お?あそこで犬がフリスピー追いかけてるぞ!」 咲「ほんとだ!わんちゃん早い!」 京太郎「く!でもギリギリとどかないか?」 咲「あっ!ワンちゃん跳ねた!」 京太郎「すっげえ!ジャンピングキャッチだ!」 京太郎「……そろそろ、時間だから戻るか」 咲「……そうだね」 京太郎「…………」 咲「…………」 京太郎「楽しめたか?」 咲「…………」 京太郎「…………」 咲「楽しめるわけ、ないじゃん」 咲「いままで一緒にいた時間よりずっと少ないよ」 京太郎「…………」 咲「いままで一緒にいた時間は今度からどうすればいいの?」 京太郎「…………」 咲「なんで京ちゃんは、東京に行くの?」 咲「ねえ、どうしてなの?」 京太郎「…………」 咲「答えてよ……」 京太郎「…………」 咲「ねえっ!」 京太郎「……咲」 咲「……なあに?」 京太郎「俺は咲が好きだ」 咲「……へ?」 京太郎「おバカな咲が好きだ、ほんわかとした咲が好きだ、ニコニコしてる咲がすきだ」 咲「きょ!京ちゃん!」 京太郎「心優しい咲が好きだ、前を向ける咲が好きだ、おバカな咲が好きだ」 咲「お、おバカって二回言った…」 京太郎「俺より、はるか高いところにいる咲が好きだ、そして」 京太郎「俺はお前に追いつきたい」 咲「……そんなことで?」 京太郎「俺にとっては大事なことなんだ」 咲「別にそんなこと気にいないのに?」 京太郎「俺が気にしてしまうんだ」 咲「京ちゃんの勝手」 京太郎「ああ、勝手だ」 咲「……私も勝手にするからね」 京太郎「…………」 京太郎「ああ、勝手にしろ」 そのあと 俺と咲は会話を一つもしなかった 俺は顔を隠す咲をできるだけ見ないようにした 電車が来た時に引き留めようとも思ったけれど 行動には起こせず、過ぎ去っていく咲を見送った 三日目 終了 最終日、あるいは一日目 京太郎「うっへー、今日も忙しいなあ」 ピンポーン ハギヨシ「ちわーっすあざっーす、宅配便でぇーっす」 京太郎「っはーい!」 ガチャ ハギヨシ「うぃーっすおとどけものの段ボールでぇーす、ここにサインお願いしまーす」 京太郎「はーい」 ハギヨシ「ご利用ありがとうございましたぁー!」 京太郎「はーいって!重っ!なに入ってんだ!?」 京太郎「ったく、重かったぜ、中身はなんだろなっと」 パカッ 咲「……」 京太郎「……」 カポッ 京太郎「……」 段ボール「……」 パカッ 咲「……」 京太郎「……」 カポッ 京太郎「咲」 段ボール「咲ちゃんじゃありません段ボール姫です」 パカッ 京太郎「……」 咲「……」 京太郎「咲」 咲「咲ちゃんでした」 京太郎「お前段ボール卒業したんじゃないのか」 咲「うそです!」 京太郎「……まあいいけどさ、何しに来たんだよ」 咲「勝手なことをしにきました!」 京太郎「勝手なこと?」 咲「うん!勝手に京ちゃんの家に住み着いて家事をして主人の帰りをまつの!」 京太郎「主人てなんだよ」 京太郎「まったく、お前にはかなうねえよ」 カポッ 段ボール「どっからでもかかってこい!」 京太郎「それ取ってから言えよ、ったく、好きにしろ」 段ボール「いいの!?」 ガタガタッ! 京太郎「暴れるな!ったく、ここにいればいいじゃないか」 段ボール「やったあ!」 京太郎「でも一つだけ言わせてもらうとな」 段ボール「?」 京太郎「段ボールを脱げよ!」 段ボール「だが断る!」 カン! ハギヨシ「家……ですか」 透華「ええ、命令いたしますわ、今すぐ自室をひきはらいこちらが用意した家に引っ越しなさい」 ハギヨシ「……理由がわかりかねます」 透華「あら、ハギヨシならとっくに気づいているでしょう?そのような遠回しな反対は好みませんわ」 ハギヨシ「もうしわけありません、透華お嬢様」 透華「分かっているのなら自分で理由を説明してご覧なさい」 ハギヨシ「は、私の行動が、執事としての職務を逸脱していることかと」 透華「その通りですわ、龍門淵家での扱いが執事だろうと、相手する方々からすれば、 もはやあなたはただの執事ではありません、交渉相手の一人です」 ハギヨシ「もったいなきお言葉」 透華「自分と対等の立場にある交渉相手を龍門淵では私財も与えず奴隷のように扱っている、 だから気に入らない、こうなってはもう遅いですわ」 ハギヨシ「実際には給与はこの身には余るほど頂いているのですが」 透華「あいつらにとっては使わない金など持っていないも同じ、レッテルを張られるのはできるだけおさえたいですわ」 ハギヨシ「いちどついた印象は長い時間か大量の金でしか変えることができませんからね」 透華「そうゆうこと、本日の職務は終了とし至急引っ越しの準備をなさい」 ハギヨシ「かしこまりました」 龍門淵の屋敷麻雀室 咲「でね!京ちゃんたら酷くて私に勝手にしろって!」 衣「よくわからないがそれは極悪外道、京太郎というやつは酷い」 咲「ちょっと!そこまで言ったらいくらころもちゃんでも怒るよ!」 衣「……衣はどのようにすれば良いのだ?」 ギイッ ハギヨシ「衣さま、失礼します」 衣「む?なんだ?ハギヨシ」 ハギヨシ「は、この度住まいを変えることとなりましたので連絡に参りました」 衣「……は?」 説明後 ハギヨシ「と、言うわけでございます」 衣「ま!まて!ハギヨシが仕事の時間にしか居なくなるということは!衣の寝るときに見る絵本は誰が読んでくれるのだ!」 ハギヨシ「すでに国広様に依頼しております」 衣「ま!まて!衣は!衣はぁ!」 ハギヨシ「……失礼します」 ギィッバダッ 衣「さっ咲!どうしよう!ハギヨシが!ハギヨシが!」 咲「うーん、これは……そうだ!」 衣「おお!その意気軒昂なひょうじょう!なにかあるのか?」 咲「我に秘策あり!だよ!」 ハギヨシホーム(豪邸) ハギヨシ「予想はしていたことですが、住むのに困るほどの広さですね」 ハギヨシ「しかもこの家財道具の量…」 ゴチャア ハギヨシ「これは全て片づけるのに30分はかかりそうですね、執事として恥ずかしいことです」 ハギヨシ「では、とりかかりましょう」 カサッ… ハギヨシ「!これは!」 ハギヨシ(荷物の中に生体反応が一つ、大方龍門斑家に送り込まれた生物兵器あたりでしょうか…) トクッ…トクッ… ハギヨシ(心音を捕らえることが出来ました、まったく、 心臓を止める技術もない生物兵器を送りこむとは龍門斑もなめられたものです、この心音によると…) ハギヨシ「あの段ボールの中…ですね…」 ハギヨシ(まずは背後にテレポート)ヒュン! 段ボール「!」ガタッ! ハギヨシ「おとなしく投降しろ、死よりも恐ろしいものを見てみたければ話は別だがな」 段ボール「」ガタガタガタガタ ハギヨシ(ふむ、感情があるタイプの兵器ですか、幸いそのタイプの相手は日常茶飯事です) ハギヨシ「カウントする、3」 段ボール「」ガタガタガタガタ ハギヨシ「2」 段ボール「」ガタガタガタガタガタガタガタ ハギヨシ「1、殺します」 段ボール「ひっ!!ごめんなしゃいー!」 ハギヨシ「!!?」 ハギヨシ(この声!まさか!) パカッ 衣「……」グスッ ハギヨシ「……」 ゴソゴソ 段ボール「……」 ハギヨシ「……」 パカッ 衣「……」グスッ ハギヨシ「……」 ハギヨシ「……ああ、やってしまった」 衣「はぎよし?もうおこってないか?」 ハギヨシ「……はい、すいませんでした」 衣「いや、いいんだ、ハギヨシはいつも守ってくれてくれてる、今回もそのつもりだったのだろう?」 ハギヨシ「……ですが」 衣「いい、衣が許す」 ハギヨシ「……感謝します」 衣「そんなことよりもだ!」 カポッ! 段ボール「ハギヨシ!ころ……じゃなかった!私を拾ってくれ!」 ハギヨシ「…………突然すぎて意味がわかりません」 段ボール「およ?宮永はこうすれば分かる……と」 ハギヨシ「お言葉ですが分かるわけがありません」 段ボール「ふむ、すこし早いが宮永が託してくれた秘密兵器を一つ使うか」 ハギヨシ「秘密兵器……とは?」 段ボール「ここから開けるだけでいいらしいぞ?」 ハギヨシ「では、失礼して」 パカッ ハギヨシ「ふむ、何か書いてありますね、これは…」 ひろってやってください ハギヨシ「……」 衣「ふぇ?どうしたんだ?」 カポッ 段ボール「にゃ!何で閉めるんだ!」 段ボール「どうだ?ハギヨシもころ…私と一緒に居たくなったか?」 ハギヨシ(俺はロリコンではない俺はロリコンではない俺はロリコンではない) 段ボール「ま!まさか怒ったのか!?宮永はこの段ボールペット衣作戦は絶対に成功すると言っていたんだが……」 ハギヨシ「……失礼、今なんと?」 段ボール「!よくぞ聞いてくれた!いまの衣は衣ではない!」 段ボール「段ボールペットだ!」 ハギヨシ「……ははは」 段ボール「どうだ?ハギヨシもころ…私と一緒に居たくなったか?」 ハギヨシ(俺はロリコンではない俺はロリコンではない俺はロリコンではない) 段ボール「ま!まさか怒ったのか!?咲はこの段ボールペット衣作戦は絶対に成功すると言っていたんだが……」 ハギヨシ「……失礼、今なんと?」 段ボール「!よくぞ聞いてくれた!いまの衣は衣ではない!」 段ボール「段ボールペットだ!」 ハギヨシ「……ははは」 衣「ふふふ!ハギヨシが笑った!こんなこと初めてだ!このまま咲の秘密兵器その2で畳み掛ける!」 ハギヨシ「まだあるのですか!」 衣「秘密兵器を一つ、と言ったからな!二号があって至極当然!今度の秘密兵器はこれだ!」 ハギヨシ「紙…いや、カンニングペーパーですか」 衣「さあ!読むぞ!」 衣「ハギヨシへ、あまえころも ハギヨシ、いつもころものために色々なことをしてくれてありがとう いつもは恥ずかしくて言えないけど、ハギヨシにはいつもかんしゃしています でも、そんなハギヨシが引っ越しちゃうと聞きました 我慢したいけど我慢できないからいいます ハギヨシにあえなくなったらさみしいです ハギヨシといっしょにいれなかったらさみしいです ハギヨシにお休みを言えなくなったらさみしいです だからどうか、ころもをハギヨシの家においてください おやつのプリンもがまんします、おてつだいもがんばります だから、ハギヨシのとなりでお昼寝させてください ハギヨシと一緒にいさせてください それが衣のおねがいです」 段ボール「その……どうだ?ころもも恥ずかしいのだが……」 ハギヨシ「これは……自作で?」 段ボール「うん、細かいところは直してくれたけど大体は」 ハギヨシ「……少々失礼します」 衣「?どうしたのだ?」 スタスタスタスタ ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ! 段ボール「ハギヨシ?どうさた?壁なんてたたいたら手が痛い痛いしてしまうぞ!」 ハギヨシ(私はロリコンではない私はロリコンではない私はロリコンではない) 段ボール「これでもだめか!?だめなのか!?」 ハギヨシ「いえ、衣様、わかりました、わかりましたから…」 段ボール「わかった!ころ……わたしも出そう!最終兵器を!」 ハギヨシ「おねがいですから…話を…」 段ボール「最終兵器は!これだ!」 ハギヨシ「こっ!これは!」 回想 段ボール姫「完璧!これで今日からころもちゃんも段ボールペットだよ!」 段ボールペット「これが段ボールの住み心地……生まれ変わったようだ」 段ボール姫「これでハギヨシさんとも一緒にいられるよ!」 段ボールペット「本当か!?」 ???「……相変わらず姫は詰めが甘い」 段ボールペット「お、お前は!」 段ボール姫「段ボールプリンセス!」 段ボールプリンセス「……ドヤァ」ドヤァ! 段ボールプリンセス「……彼は強敵、生半可な力じゃ倒せない」 段ボールペット「そ、そんな……」 段ボール姫「じゃあ…どうすれば…」 段ボールプリンセス「……だから私がきた、これを見て」 段ボール姫「なっ!これは!」 段ボールペット「これがあれば……ころもも…」 段ボールプリンセス「……ドヤァ」ドヤァ! それからころもたちの挑戦がはじまった あんな時も 段ボールプリンセス「もっとなめらかに、しなやかに」 段ボール姫「必要なものもらってきたよ!」 段ボールペット「あっ…こぼしてしまった…」 こんな時も頑張った 段ボールペット「ころもはだめだ!なにも出来ないんだ!」 段ボール姫「がんばって!」 段ボールプリンセス「……ペットならできる」 一「段ボール外してやれよ」 そして! 段ボール「出来たのが……これだ!」 ハギヨシ「……これは」 段ボール「ああ、これが段ボールペットお手製!」 段ボール「プリンセスプリンペットバージョンだ」 ハギヨシ「……ころもさま、ころもさまが…」 段ボール「さあハギヨシ!食べてくれ!」 ハギヨシ「……いただきます」 ハギヨシの舌は、そのプリンの味を冷静に語っていた 焦げていて、甘すぎて、所々堅い、そんなプリンだった だが、彼が今までに食べた物の中で一番美味しかったものを選ぶとすれば まちがいなくこれを選ぶ そんなプリンだった それと同時にハギヨシは宮永咲を衣に近づけてはいけないと、深く心に刻みつけた 次の日 ハギヨシ「ヘイユー!ミス咲!」 咲「へ?ハギヨシさん?どうしたんですか?」 ハギヨシ「ユーは京太郎になんのアクションもしないのカイ?」 咲「でも……場所が離れてるし…」 ハギヨシ「甘えるな!」 咲「!?」 ハギヨシ「もっと熱くなれよ!もっと熱くなれよ!」 咲「……そうですね!もっと熱くなります!」 ハギヨシ「そうか!ならこの段ボールに入ってくれ!」 咲「はい!」 ハギヨシ「マッハで行くぜ!」 ドドドドドド ハギヨシ(こいつだけは!衣様から離れさせる!なんとしても!) ハギヨシ「ゴーーーー!」 衣「ハギヨシはどうしたんだろうか……」 透華「大丈夫、夢だからすぐに覚めますわ」 衣「そうか!なら安心だな!お?あそこにいるのは!」 段ボール「……また会った」 カポッ 段ボール「段ボールプリンセス!」 段ボール「……いこう、段ボール道は奥が深い」 段ボール「ああ!」 スススススス 透華「……夢、これは夢」 一「現実ですよ」 がんばれハギヨシ負けるなハギヨシ いつか君の努力が報われる日まで! カン!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/2118.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1348229345/ 優希「ほほう、犬のくせにあがるとはなかなか生意気だじぇ」 咲「珍しい、っていうか京ちゃんが打つの始めてだよね」 和「それもそうですね……とりあえず須賀君、点数計算できますか?」 京太郎「すまん、ちょっとそこまでは……」 優希「まったく、それぐらいとっとと覚えるんだじぇ」 咲「まぁ高校から麻雀始めたんだし、仕方ないよ……京ちゃん役はわかる?」 京太郎「ちょっとまってくれ、まずリーチで、全部3つそろえてるからトイトイで……」パタタタタ 京太郎手牌 東東東白白白発発発中中中北 ツモ:北 咲和優希「」 京太郎「あと東があるから場風だろ、三元牌が3つ全部あって、ドラが3つで……これぐらいか?」 咲「え、えーっと……これは、その」 和「そ、そんなオカルトありえません」ブツブツ 優希「な、なんて運だじぇ」 京太郎「あ、裏ドラ確認してなかったな・・・お、北ってことは東だから、3つ追加だ」 一同(確認しなくていいから……) 京太郎「これ、何点かわかるか……?」 咲「四暗刻で役満、だよ」 和「字一色で役満ですね」 優希「大三元で役満だじぇ」 京太郎「ま、まて、なんで全員別の役なんだ」 咲「えー、えーっとね京ちゃん」 和「一応役満の上にダブル役満などがあるのですが」 優希「大会じゃあダブル以上はないから、別にここまでやる必要はないじぇ!」 京太郎「うーん、そういうもんか?最初で結構綺麗だったからそろえたんだが」 咲「は、配牌はどうだったの?京ちゃん」 京太郎「ちょっとまってくれよ、たしか……こんなんだな」 4m5m6m1s2s3s東白白白発発発 ツモ:東 和「こ、これはちょっと……」 優希「おい犬、絶対明日死ぬじぇ、これ」 京太郎「そうか?ネト麻やっててもこんなんだったり、最初からリーチできたりするけど、おかしいのか?」 咲和優希(すごいおかしいよ(です)(じぇ)) 京太郎「うーん、そこそこ俺も打てるようになったと思うんだけどなぁ」 咲「あ、あはは、最近はじめたにしてはすごいできる方だと思うよ京ちゃん」 久「ごめーん、みんな遅れ……あら?どうかしたの?」ガチャ まこ「なんじゃ?痴話喧嘩……じゃなさそうじゃな」 和「え、えーっと、これは、その」 久「うーん、いったい何があったか教えてくれるかしら?」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 久(う、うわぁ) まこ(嘘ついとるようじゃないのう、これは……) 京太郎「やっぱりおかしいですかね?みんな今日はもうやめたほうがいいって言うし」 久「そ、そうね、実は今日ちょうど買出しに行って欲しかったのよ」 まこ「ほ、ほれ、はやくいってこんかい」 京太郎「???……ま、まぁいってきますね」ドヒューン 久「……さて」 まこ「どうしたものかのう」 久「みんなはどう思う?今の須賀君について……」 和「はっきり言っておかしいです、こんなオカルトありえません!」 咲「わ、私はうれしいかな?京ちゃんが強くなってくれて……強くなりすぎだけど」 優希「私は咲ちゃんに同意だじぇ」 まこ「とはいえ、ネット麻雀でも、というのが気にかかるのう」 久「……実はさっき渡したメモ帳、かってきてほしいもの5つも書いてないのよねぇ」 和「で、ではすぐ帰ってきますし、4人で打っておきましょう」 咲「……それで帰ってきたところで」 優希「……残りの一人がネト麻に誘う」 まこ「ま、そうなるのう」 久「それじゃあ私が誘うから、4人で打ってて頂戴」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 京太郎「ただいま戻りましたー」ガチャ 久「おかりなさい、須賀君……無理に行かせちゃってごめんなさいね」 京太郎「あはは、大丈夫ですよ、調整とかで役に立てない分、こういうとこで役に立たないといけませんし」 久「今はもう4人で初めちゃってるし、そうね……」 京太郎「今は……東1局2本場、まだ始まったばかりですね」 久「そうねぇ、私が教えてもいいけど……あ、ネット麻雀なんてどう?」 京太郎「ネット麻雀ですか?いいですよ、家でもたまにやりますし」 咲(これで京ちゃんの発言の真偽がわかる……!) 優希(流石に京太郎の発言は嘘八百……!) 和(コンピュータにオカルトが通じると思う時点で麻雀部の面汚し……!) まこ(どこの四天王じゃ、まったく) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 京太郎「お、またツモですね」 久「」 久(な、なにこれ、ダブリーがあたりまえだし、できなくても絶対リーチ一発) 久(危険牌きっても全部通ってるし……絶対おかしいわよ、これ) 久「……見ないうちに強くなってるじゃない、これなら上出来よ!」 京太郎「そ、そうですか?……でも、ほとんど部長が言ったことやってるだけですよ」 久(いやこんなこと教えた記憶ないわよ) 咲(さっきから京ちゃんずっと部長と話してる……なんか嫌だな) 咲「カン!カン!カン!カン!」 和優希まこ「」チーン 京太郎「お、あっちも終わったみたいですね」 久「それじゃあ混ざりましょ……」 咲「京ちゃん!ちょっと今日は早めにかえろ!」ガシッ 京太郎「え、わ、ちょ、引っ張るなって、咲!」 咲「それじゃあ部長、お疲れ様でした!」ズルズル 京太郎「お、お疲れ様です!」バタン 久(なんだったのあれ……まぁ、咲にはあとで言っておきましょ) まこ「して、さっきの結果じゃが……」 優希「そうだじぇ!終始無言だったけどいったいどうだったんだじぇ!」 和「ありえませんでしたよね!?というか絶対ありえません!」 久「……まぁ、これをみて欲しいわ」 今日の戦績 四人打ち 半荘戦 9回 1位100% 2位0% 3位0% 4位0% 役満7回 三倍満4回 倍満2回 跳満0回 満貫0回 まこ「……そろそろメガネを変えるべきじゃな」 優希「た、タコスが食べたいじぇ、先に帰らせてもらいたいじぇ」 和「」チーン 久「ほんっと、何食べたらこんなことできるのかしらねぇ」 まこ「それ以前に、この麻雀サイトがおかしいんじゃろ」 優希「一応ここ、国内最大のネット麻雀サイトだじぇ……」 和「す、すいません、今日は帰らせてもらいます、ね」 まこ「……も、もう今日は解散でええじゃろ?のぉ」 久「そうね……とりあえずお疲れ様、今日のことは忘れた方がいいわ」 優希「だじぇ……咲ちゃんにはどういっておくんだじぇ?」 まこ「自分の目で見た方が早いじゃろ、それ抜きでも言わんほうがええ」 久「確かにそうね……とにかく、このことはもう忘れましょう、覚えてても口外禁止よ」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 咲(……そういえば急いで出てきたから京ちゃんの戦績見てないや) 京太郎「ん?どうした咲」 咲「あ、いや、ちょっとね……急いででてきたから京ちゃんの戦績見てないなって」 京太郎「そういえばそうだな……ま、見ても面白いものじゃないと思うぞ?」 咲「で、でも気になるのは気になるし」 京太郎「そっか……なら、家近いし寄ってくか?今までの分見せるぞ?」 咲「ほ、ほんと!?いく!絶対いく!すぐ行く!」 京太郎「お、おう……それじゃ行こうぜ」 咲(久しぶりに京ちゃんの家いくなぁ……ふふふ) 京太郎(やけに食いついてくるな……そんなに俺の麻雀っておかしいのか?) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 京太郎「たっだいまー」 咲「お邪魔しまーす」 京太郎「部屋、わかるだろ?飲み物もっていくから先に行っといてくれ」 咲「はーい」 咲(ちょっとベッド下とタンスの裏でも探してみよ) 京太郎「お茶しかなかったけど、大丈夫か?」 咲「う、うん、大丈夫だよ!」 咲(結局何もなかった……一冊くらいあると思ったんだけどなぁ) 京太郎「よっと、立ち上がったか……ほら、これがお前の見たかったもんだぞ」 咲「どれどれ?」 今までの戦績 四人打ち 半荘戦 283回 1位93% 2位7% 3位0% 4位0% 役満245回 三倍満123回 倍満73回 跳満14回 満貫45回 咲「……なにこれ怖い」 京太郎「そ、そんな怖いか?」 咲(何これ、一回で役満一回にしても245/283、8割は超えてるよね) 咲「1位と2位にしか、なったことないんだね」 京太郎「ん?あーこれか、このライバルのアラサー鍛冶屋さんとやると絶対勝てなくてな、2位になるんだよ」 咲「そ、そうなんだ、あはは」 咲(おかしいよね、絶対おかしいよね、京ちゃんもだけどそのアラ……アラフォー鍛冶屋さんもおかしいよね) 咲(京ちゃん、いったいどうしちゃったの?こんな強いはずないのに……) 京太郎「ま、つってもどうせビギナーズラックとか言うのだろうしな、すぐ負け始めるって」 咲(半荘300回近くやってるのにまだビギナーとか言うの?) 咲(あとこのサイト東風戦が……あった、って500戦以上してるし……役満も400越えてる) 咲「これなら京ちゃんも全国大会までいけるんじゃないの?」 京太郎「そうかー?一応個人男子は魔境って聞くしなぁ」 咲「おかしいのは向渕高とか福本大付属とかだけだって!」 京太郎「まぁ、あそこは17年連続で全国決勝進出してるしなぁ」 咲「そうだよ!だから全国大会まではすぐいけるって!」 京太郎「できれば団体女子と一緒に全国一位!とかやりたいけどな、ははは」 咲「きっとできる、いや絶対できるよ、京ちゃん」 京太郎「よし、そうと決まればこれから毎日やるか、麻雀!」 京太郎「というわけで教えてくれ咲、いや咲先生」 咲「せ、先生って……私より強い人に教わった方がいいと思うよ?たとえばこのアラフォー鍛冶屋さんとか」 京太郎「そうだなぁ、一応チャット機能あるし……ちょうどアラフォーさんオンラインじゃん、聞いてみっか」 咲「そ、そうだね、まずはいろいろうまい人から聞いてみるといいよ!」 京太郎「じゃあまたなー」 咲「うん、また明日ねー」 京太郎(さて、咲を家まで送ったし、早く帰って麻雀すっかな) 京太郎(鍛冶屋さんとも連絡取れて練習時間指定してもらったし) 京太郎(でもなんでアラフォーって言ったらあそこまで否定してきたんだ?) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ SG.kyo:こんばんわー アラサー鍛冶屋:こんばんわ、結構早めにきたね SG.kyo:教えてもらう側なのに待たせたら悪いですからね アラサー鍛冶屋:それじゃはじめよっか、一応知り合いも呼んでるし SG.kyo:お、ちょっとそれは期待しちゃいますよ? アラサー鍛冶屋:ていっても人数足りないから1人CPUだけど、じゃあ4827番部屋で SG.kyo:わかりました 京太郎「鍛冶屋さんの知り合いか……どれだけ強いんだろうか」 SG.kyoさんが入室しました アラサー鍛冶屋:いらっしゃーい! こっこ:お、これがアラフォーの知り合いかー、はじめましてー SG.kyo:はじめましてー アラサー鍛冶屋:アラフォーじゃないよアラサーだよ! 京太郎「アラフォーを否定する鍛冶さんとこっこさん……うーんどっかで聞いた気が」 京太郎「ま、気のせいか」 アラサー鍛冶屋:ともかく、手始めに半荘1回やろっかー こっこ:確かにkyo君の実力わかんないしね SG.kyo:手加減しませんよー?……まぁ勝てないんですが 京太郎「さてと、鍛冶屋さんだけだと飛ばないけど、その知り合いがいるからなぁ」 京太郎「今日の目標は飛ばないこと……そうだ、毎日目標決めるか」 京太郎「そっちの方がモチベーションあがるだろうからな」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 数ヶ月後、東京 久「さて、みんな集まったわね……まさか本当に全国大会に出れるなんて、思ってもなかったわ」 京太郎「ほんと、俺が高校から麻雀始めたって知ったら会場の人どう思うんでしょうか」 まこ「どちらかというと長野の方からお前さんに負けた奴が殴りこみにくるじゃろうな」 咲「ここが会場……うー、緊張するなー」 和「もう、咲さんは大将なんですからね?もう少し胸を張って堂々としてもいいんですよ?」タユンタユン 咲(何これ、嫌味?)ツルペターン 優希(あわわわ会場に来て早速仲間割れおきそうな雰囲気だじぇ) 京太郎(そういえば俺の方は決勝まで注意した方がいいとことは当たらないな、結構ついてるかも) 京太郎「ツモ、16000オールです」 モブABC「」チーン 京太郎(よ、弱い、長野もそうだったけど、全国でもこんなのか?) ???(ククク……おもしれぇ) ???(生きのいいのがいるな) ???(……楽しみだな) 一方そのころ団体女子 咲「カン!カン!カン!カン!」 咲「さらにカン!もいっちょカン!おまけにカン!」 咲「ツモ!嶺上開花!麻雀って楽しいね!」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 京太郎(一応全国なんだよなぁ……) 京太郎(これなら鍛冶屋さんとこっこさんの方が強い) 京太郎(結局鍛冶屋さんには一回も一位を取れなかったけど……) 京太郎(これは……いける!) 時は飛んで男子個人決勝 京太郎「ツモ……16000オールですね」パタッ 東東東白白白発発発中中中北 ツモ:北 ???*3「」チーン 京太郎(終わった……勝った、勝ったんだ、全国一位になったんだ) 京太郎(にしても親だから最初から飛ばしていこうと思ったけど、役満が2回で終わるとは思ってなかったな) 京太郎(あとは咲たちが勝つだけ……一応、応援に行くか) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 女子団体決勝 淡(これが照の妹……!) 淡「……」ゴッ 咲(ここで勝って、優勝して、お姉ちゃんと仲良くなって、京ちゃんと付き合う、だから) 咲「……」ゴッ 咲(絶対、絶対に負けられない!) 京太郎(うわー白糸の人強そうだな……同じ一年生とはいえ、大丈夫かな……咲) 咲(あ、京ちゃんだ、応援に来てくれたんだ……えへへ、ちゃんと見ててね) 淡(……笑った!?この状況で!?……いったいどれだけ自信があるのよ) 淡(けど、そうじゃなくちゃ……おもしろくない!) 京太郎「……いいなぁ、こっちは楽しそうで」 京太郎「なーんか歯ごたえなかったんだよなぁ……うーん」 ???「あのー、まさかとは思いますが、すいません」 京太郎「ん?なんでしょうか?」 健夜「SG.kyo君、だったりする、かな?」 京太郎「な、なぜその名前を……」 京太郎(って小鍛冶プロじゃん!初めて生で見た!) 京太郎(ってあれ……この人が俺のネト麻の名前知ってるってことは) 健夜「あーよかった、間違えてたらどうしようかと思ったよぅ」 京太郎「ていうことは……鍛冶屋さん、ですよね?まさか小鍛冶プロだったとは」 健夜「あはは、一応内緒にしておいてね?」 京太郎「偶然、といえば偶然ですけど、偶然じゃないといえば偶然じゃないですね」 健夜「よ、よくわかんないけど、これから少し暇だったりする?」 京太郎「ええ、暇ですけど……」 健夜「それじゃあ、今から麻雀やらない?他のプロも呼んでたりするよ?」 京太郎「いいんですか?自分じゃ勝てないでしょうが、是非やらせてください!」 健夜「それじゃいこっか、こっちだよー」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 咲「勝った、全国大会、優勝……」 咲(京ちゃん、途中から居なくなってたけど、ちゃんと別の場所で見ててくれたよね) 咲(早く会いに行こう、覚悟ができてる内に)タッタッ 京太郎「つ、強すぎですよ……プロってやっぱすごいですねー」 健夜「少なくとも一回も4位になってない上に、他のプロ飛ばした人が言う台詞じゃない気がするな」 京太郎「あはは、まぐれですよ、まぐれ」 咲(あれ?京ちゃん?……と、誰、あの女の人) 咲(それにプロって……ふーん、そうなんだふーん) 京太郎「って、ん?咲じゃないか」 咲「あ、京ちゃん!ここにいたんだ!」 京太郎「ああ、そうだけど、何かあったのか?」 咲「何かあった、じゃないよ!もう、みんな待ってるんだから、はやくいこ?」ズルズル 京太郎「わ、わかった、わかったから、引っ張るなって、す、健夜さん、今日はありがとうございましたー」 健夜「あ、うん、お疲れ様ー」 健夜(連絡先聞きそびれた……ま、お互いリアルであったし、ネト麻であったとき聞けばいいか) 数年後、国内無敗のアラフォーを負かせて新たに最強になったプロがいるとかいないとか カン!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3336.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1391715645/ 某日・清澄 京太郎「う~ん……これは通るか?」コト 咲「残念。それロンだよ、京ちゃん」 京太郎「ぐおおおお!!」 優希「そこで筒子切りはないじぇ」 和「須賀君はもっと河を良く見た方がいいですね」 京太郎「……反省してます」 ガチャ 久「おっはー」 まこ「遅れてすまんのう」 咲「あ、部長に染谷先輩」 和「どうもこんにちは」 久「学生議会の仕事が長引いちゃってさ~」 まこ「わしもそれに付き合わされてのう」 優希「かけもちは大変だじぇ」 和「ほんとですね。お疲れ様です」 京太郎「先輩たちそこ座ってください。今お茶入れますんで」 久「あ、さんきゅ~」 まこ「お、ちょうど打ってたんか」 咲「もうすぐ終わりそうなところだったんで、よかったら部長たちも入りませんか?」 久「そうね」 まこ「それにしてもこりゃひどい点差じゃの」 優希「今さっきあの犬が咲ちゃんに跳満振り込んだところなんだじょ」 久「須賀君もぜんっぜん進歩しないわね~」 まこ「わしらばっかり打って練習に参加できないからっちゅうのもあると思うがの」 久「それでもネトマなり家で勉強するなりあるでしょ」 まこ「う~む」 咲「でも最近は部長や染谷先輩がいないときには、よくこのメンツで打ってますよ」 優希「そうだな。今日みたいに部長たちは文化祭の準備でよく遅くなるし」 まこ「ほう、それはええのう」 和「須賀君の打ち方は最初こそひどいものでしたが、前に比べたら比較的良くなったと思いますよ」 咲「だね」 まこ「じゃと。よかったな、京太郎」 京太郎「なんすか~? また俺の悪口っすか?」 優希「逆だじぇ逆。あののどちゃんが近頃の犬の上達っぷりを褒め称えてるんだじょ」 京太郎「おお、マジか! ……あ、お茶汲んできました」 まこ「おう、助かる」 和「別に褒め称えているってほどではありませんけど……」 優希「でも私も犬は練習すればもっと強くなれるとおもうじぇ」 京太郎「お前、変なもんでも食ったか?」 優希「失礼な! せっかく私も評価してやったのに!」 京太郎「お前が言うとなんか裏がありそうで怖いんだよ」 久「……」 咲「そうだ、部長と染谷先輩も交えて一回打ってみたら?」 まこ「そりゃええのう。最近こいつとは打っちょらんかったし」 久「……そうねぇ。須賀君がどの程度うまくなったのか、お手並み拝見といこうかしら」 30分後 京太郎「……えっと、これで」コト 久「フフ……ほんとにそれでいいの?」ニヤリ 京太郎「っ!」ギクッ 久「ロン……裏のってインパチ」 京太郎「うわ、飛んじまった……」ガクリ 久「おっつかれ~♪」 まこ「まったく敵わんのう……」 和「今のはその……仕方ありませんよ、須賀君」 まこ「あれはわしでも読めんかったけぇ」 優希「うん……部長、久々に本気だったじょ」 久「なにいってんの。私の力はまだまだこんなものじゃないわよ?」フフン まこ「調子づくといつもこれじゃ」 咲「どんまい、京ちゃん」 京太郎「ああ……」 久「……んじゃ、罰として須賀君は買い出しに行ってちょうだいね」 京太郎「え、そんな罰あったんすか!?」 久「もちろん。インハイ優勝旗のあるこの部でトビなんて赤っ恥もいいとこよ?」 京太郎「うぐっ……」 優希「部長……ドSだじぇ」 久「このメモに書いてあるのぜーんぶお願いね? さ、ダッシュダッシュ!」 京太郎「……はい」 咲「き、京ちゃん。私も手伝うよ」 まこ「ほうじゃね。さすがにこのメモの品全部は一人じゃ無理じゃ」 和「私も行きますよ。最近運動不足気味ですし」 久「ダメダメ! 和たちまでいったらメンツがいなくなっちゃうじゃない」 咲「でもどっちにしても一人余りますよね……?」 久「ノンノン……これは罰ゲームよ、咲。一人で行かないと意味がないじゃない」 咲「はぁ……」 久「それに須賀君は男の子よ? これくらい持てなくっちゃ清澄のマネージャーの名が廃るわ」 まこ「いや、京太郎はれっきとした部員なんじゃが」 久「今の実力じゃそういわれても仕方ないでしょう? 悔しかったらもっと練習して強くなることよ。ね、須賀君?」 京太郎「……そ、そうっすね! はは!」 咲「……ぶ、部長……それは言いすぎじゃ」 京太郎「咲」 咲「き、京ちゃ……」 京太郎「俺なら平気だ。こんくらいどうってことないぜ!」 優希「まぁ、元気出すじょ! 人手が足りなかったら私のケータイに救援要請を送れ!」 和「そうですね。私たちでよければ手伝いに駆けつけますから」 京太郎「……おう! ありがとな、みんな」 久「……」 京太郎「そんじゃさっそく行ってきます」 まこ「おう、気ぃつけてな」 久「いってらっしゃ~い。早いとこお願いね~♪」 バタン 咲「……」 久「じゃ、私たちは練習しましょ練習」 優希「そうだな。今度は咲ちゃんも入るじょ!」 咲「あ、うん……」 久「そうそう。咲たちは秋大会もあるんだから、今のうちからビシバシいくわよ」 咲「そう……ですね」 咲(京ちゃん大丈夫かな……) 一方その頃 京太郎「はぁ……これぜってぇ2往復はかかるな」 京太郎「……」 京太郎(正直、部長の言葉にはちょっぴりイラッときたが……的を射てる部分もあるしな) 京太郎(ここは我慢のときだ須賀京太郎……ちゃちゃっと買い出し済ませて早く練習に加わろうぜ!) ――――――――――――――――――― モンブチマート 京太郎「よし、とりあえず半分は片づいた……」 京太郎「しっかし重いな……これわざと重量のあるものばっか頼んでるんじゃ……」 京太郎「いやいや、そういう考えはよそう……」 京太郎「……」スタスタ ??「おや、あなたは」 京太郎「あ……」 京太郎「ハギヨシさん!」 ハギヨシ「どうも、こんにちは」 京太郎「ご無沙汰してます。どうしたんすか、こんなところに」 ハギヨシ「フフ、あなたと同じく買い物ですよ」 京太郎「いや、でも龍門渕ってここからけっこう距離あるじゃないですか? わざわざこんな辺鄙なとこまで来なくても……」 ハギヨシ「このスーパーにしか置いていないお菓子がありまして。衣様の大好物なんです」 京太郎「なるほど。さすが龍門渕のスーパー執事ですね」 ハギヨシ「フフ、お褒めに預かり光栄です……それにしても須賀君、おひとりですか?」 京太郎「ええ、まぁ」 ハギヨシ「ずいぶんと重そうな荷物ですが……」 京太郎「あ、わかります? これ罰ゲームなんすよ、はは」 ハギヨシ「罰ゲーム……ですか?」 京太郎「さっき麻雀でラスとっちゃったんですよ。その罰ってことで買い出しを」 ハギヨシ「おやおや、感心しませんね。仮にもインハイ優勝校である清澄が部員にそんなことを強いているなど」 京太郎「はは、あくまで名目ですよ、名目」 京太郎「他の奴らは秋の大会もありますし、練習で忙しいんです。なので普段からこういう仕事は俺が引き受けてるんですよ」 ハギヨシ「あなたも秋大会に出るのではないんですか?」 京太郎「……俺はいいんです。どうせ予選突破も無理ですから」 ハギヨシ「……最初から諦めてしまうのはよくないことですよ」 京太郎「でも、事実そうですから」 ハギヨシ「……」 京太郎「はは、すんません。なんかしんみりさせちゃって」 ハギヨシ「いいえ……ですが、そういうことなら学校までお送りしますよ」 京太郎「え……いやいや、悪いっすよ!」 ハギヨシ「友人としてそれくらいのことはさせてください」 京太郎「ハギヨシさん……」 ――――――――――――――――――― 京太郎「すみませんね、残りの買い物にまで付き合わせちゃって」 ハギヨシ「いいえ、私も久々にプライベートな話をする機会に恵まれて嬉しいですよ」 京太郎「ハギヨシさんも普段テレビとか観るんすね。すげー意外でした」 ハギヨシ「そうですか? バラエティなどはけっこう好んでよく観ますよ」 ハギヨシ「それにああいった番組の知識を取り入れておくと、衣様やそのお友達たちとの会話にも混ざりやすいですからね」 京太郎(そ、そこまで考えてたのか……) 京太郎「はぁ……ハギヨシさんはすごいっすよね」 ハギヨシ「どうしたんですか急に」 京太郎「執事って大変なことばかりじゃないですか……それでも雇い主のこととかいろいろ考えて」 ハギヨシ「私は好きでこの仕事をしてるんですよ」 ハギヨシ「辛いこともありますが、それ以上に楽しいことの方が勝る……だから続けていられるんです、きっと」 京太郎「俺にはそんなポジティブな考え方できませんよ……」 ハギヨシ「……」 ハギヨシ「……須賀君、そんなに重く考えることなんてありませんよ」 京太郎「え?」 ハギヨシ「あなたは執事ではないんです。もっと自分に正直に生きてみたらどうですか?」 京太郎「自分に正直に……」 ハギヨシ「笑いたいときには笑って、怒りたいときには怒る……単純なことです」 京太郎「でも、そんなことばっかしてたら人間関係をめちゃくちゃになりますよ」 ハギヨシ「そうかもしれませんね」 京太郎「俺にはそんな勇気……ありません」 ハギヨシ「……」 ハギヨシ「大人になれば、イヤというほど責任という言葉が付きまとう……自分を殺してまで生きなければならない時があります」 ハギヨシ「ですがあなたはまだ学生です。些細なしがらみなど、後からどうとでもなる」 京太郎「そう……でしょうか」 ハギヨシ「今のあなたは自分で自分の感情を押し留めて、苦しんでいるように思えます」 京太郎「……」 ハギヨシ「もっと楽になっていい、もっと吐き出せばいい……愚痴なら私でよければいくらでも聞きますよ」 京太郎「ハギヨシさん……」 ハギヨシ「……こんな程度のアドバイスしかできずに申し訳ありません」 京太郎「いえ、かなり気が楽になりました……ありがとうございます」 ハギヨシ「そうですか、それはよかった」ニコッ ハギヨシ「部室までご一緒しますよ」 京太郎「いや、さすがにそこまではいいですよ。すぐそこなんで」 ハギヨシ「そうですか?」 京太郎「はい。今日はほんとありがとうございました」 ハギヨシ「なにかあればいつでも連絡してください」 京太郎「……はい!」 プップー 京太郎「……やっぱすげーやあの人は」 京太郎「自分に正直に生きろ……か」 京太郎「俺、知らず知らずのうちに我慢してばっかだったのかもなぁ……」 京太郎「……」 京太郎「って言っても部長に逆らうなんてやっぱできねーよな、はは」 京太郎「……さて、部室戻りますか」 ピピッ 京太郎「お、メールだ……部長から?」 『ごっめ~ん! 悪いけどハンドソープも買ってきて(はぁと』 京太郎「……」イラッ ガチャ 久「あら、意外と早かったわねぇ」 京太郎「……」 咲「おかえり京ちゃん、大丈夫だった?」 京太郎「おう」 優希「すごい荷物だじぇ。よく一人で持ってこれたな」 京太郎「まぁな。ハギヨシさんに車で送ってもらったんだ」 まこ「ハギヨシさんって……ああ、あの龍門渕の執事さんかの」 京太郎「はい、スーパーで偶然お会いして……」 久「おお、あったあったバウムクーヘン」ガサゴソ 和「ちょっと、意地汚いですよ部長」 久「みんなで食べましょ! ……あ、須賀君。悪いけど紅茶汲んでもらえる?」 京太郎「……」 久「あそこのバウムは絶品なのよね~♪」ビリリ 和「紅茶なら私が注ぎますよ」 久「ええ~! 私、須賀君が注いだ紅茶が飲みたいわぁ~」 和「……」 まこ「部長、ええかげんに……」 京太郎「染谷先輩、いいですよ」 まこ「……ほ、ほうか? 悪いのう」 京太郎「いえ……和、俺が汲むよ」 和「す、すみません」 京太郎「いや、お前は悪くないしな。そっち座ってろよ」 和「はい……」 優希「私も手伝うじぇ!」 京太郎「お、悪いな優希」 久「ふぅん……」 久(……あ、そうだ)ニヤッ 久「あ、みんな。食べる前に手洗わないとダメよ?」 和「そうですね」 久「……あら、ハンドソープ切れてるみたい!」 京太郎「……」 久「そういえば須賀君にさっき頼んだはずなんだけど……」チラッ 京太郎「……すみません、確認し忘れました」 久「ええ~、なにしてんの須賀君! マネージャーがそんなんじゃダメじゃない!」 まこ「だから京太郎は部員じゃと……」 久「どうでもいいわよそんなこと。それより手が洗えないとバウムクーヘン食べれないじゃ~ん」 咲「他の水場に行けばいいんじゃないですか……?」 久「めんどくさいわよそんなの~」 京太郎「……」 久「どうしよっかなぁ……ねぇ、須賀君? どうしようか?」 京太郎「……部長が最初のときに言ってくれてれば買ってこれたんですけどね」 久「んん!? 須賀君もしかして怒ってる?」 京太郎「……怒ってないですよ」 久「ほんとに?」 京太郎「……」 久「ふぅん……」ニヤニヤ 京太郎「……」イラッ 京太郎「……咲、洗面台の下の戸棚開けてくれるか?」 咲「え、うん……」 久「?? さっき見たけどそこにはなかったわよ?」 京太郎「部長はテキトーですからね。手前しか見なかったんじゃないですか」 久「……」ムカッ 咲「あ、あったよ! 詰め替え用」 京太郎「それそれ。悪いんだけど替えてくれるか?」 咲「うん」 久「あ、あら……あったんだ~。へぇ~」 京太郎「……部長、そこどいてもらえますか?」 久「あ、ええ……」 京太郎「どうぞ、染谷先輩」 まこ「おう」 京太郎「和も」 和「ありがとうございます」 久「……」 久(むむ……須賀君のくせにナマイキね~) 和「いい香りですね」 咲「京ちゃんは紅茶入れるの上手だよね」 京太郎「前に旨い入れ方をハギヨシさんに教えてもらったんだ」 優希「あのスーパー執事さんの業を盗むとはやるな!」 京太郎「あの人の域に達するにはまだまだだけどな」 久「……」ズズ まこ「どうじゃ、部長。うまいか?」 久「ま、まぁいいんじゃない?」 まこ(素直じゃないのう……)ククッ 久「な、なによ!」 咲「まだ時間ありますし、もう一局打ちますか?」 まこ「ほうじゃね」 京太郎「今度は俺も入っていいですか?」 まこ「ええよ」 和「私は見てますね」 久「わ、私も入るわ!」 ――――――――――――――――――― 久(……うーん、この待ちなら須賀君あたりが振り込んでくれそうね)コト 京太郎「あ、それロンです」 久「えっ……」 京太郎「タンピン三色ドラドラで……えーっと……」 咲「跳満だね。12000」 優希「跳満返しだじょ!」 京太郎「おお! ってことは逆転?」 和「部長から直撃って相当ですよ、おめでとうございます」 まこ「ま、今のは部長がザルじゃったな」 久「むっ……まだ試合が終わったわけじゃないわよ!」 10分後 京太郎「ああ~、負けちまったか」 久「ふふん……やっぱまだまだね」 和「途中まではよかったんですけど……」 咲「跳満当てたおかげで守りがおろそかになっちゃったね」 京太郎「くっそ~……いけそうだったのになぁ」 久「あ、あの跳満も私がちょっと気抜いただけだしね」 まこ「素直に褒めてやらんかい」 優希「まだまだ修行が足らんぞ犬!」 京太郎「お前最下位じゃねえか!」 優希「わ、私もタコス力が切れただけだじょ……」グゥ 和「ふふ、そろそろお開きでしょうか」 優希「部長はまた居残りか?」 久「まぁね~。文化祭の書類まとめしなくちゃだし」 まこ「悪いが今日は手伝えんけぇ。バイトがあるからの」 久「いいわよ別に~」 咲「じゃ、お先に失礼します」 和「お疲れ様です」 久「あ、須賀君は残って!」 京太郎「え……なんでですか?」 久「さっき買ってきたものそのまんまじゃない。整理してから帰ってよ~」 京太郎「はぁ……わかりました」 久「なんか不満そうね~、んん?」 京太郎「いえ、別に」 優希「私も手伝ってやろう!」 京太郎「いいよ、すぐ終わるし」 和「じゃあ下で待ってましょうか?」 京太郎「いいっていいって。もう遅いしさ」 久「須賀君もこう言ってるし、帰っちゃいなさい」 咲「じ、じゃあまた明日ね、京ちゃん」 京太郎「おう」 バタン 久「さってと、お互い早く終わらせちゃいましょ?」 京太郎「……そうですね」 久「……」カキカキ 京太郎「……」ガサガサ 5分後 久「はぁ~……疲れた」 京太郎「……もう終わったんすか?」 久「まだよまだ。終わりそうになくて途方に暮れてんの」 京太郎「だったら部活に参加しなけりゃよかったじゃないですか」 久「なによ~。別にいいじゃない息抜きくらい」 京太郎「……いや、俺は構いませんけどね」 久「……」 京太郎「……」 久「なんかおもしろい話してよ須賀君」 京太郎「……なんすか、唐突に」 久「だって静かすぎてやりにくいんだも~ん」 京太郎「いやですよ……俺だって早く帰りたいんですから」 久「早く帰りたいなんてウソ言っちゃってこのこの~」 京太郎「……」 久「ほんとは女子と二人っきりでドキドキしてるんじゃない~? んん?」 京太郎「……してませんよ」 久「ほんと~? じゃあそのズボンに張ったテントはなによ~」ニヤニヤ 京太郎「えっ!?」 京太郎「……」 久「あはは! 冗談よ冗談!!」バシッ 京太郎「……いて」 久「須賀君初々しくていいわね~。悪く言うなら童貞臭いっていうの? あはは!」 京太郎「……」 久「そんな怒んないでよ~、ほれほれ~」ツンツン 京太郎「……」イライラ 京太郎「……あの、邪魔なんすけど」パシッ 久「あ、ごめんごめん」 京太郎「……」 久(ちょっと怒らせすぎたかな~?)ニヤッ 京太郎「……」 久「あ~、ほんとかったるいわぁ。須賀君それ終わったら肩でも揉んでくんない?」 京太郎「……」 久「いやさ~、最近仕事多くって凝りがひどいのよ~」 京太郎「……」スクッ 久「ああ~、専属のマッサージ師でもほしいわ~」 京太郎「あの……」 久「あ、須賀君やる? 時給なら出すわよ。なーんて、あはは!」 京太郎「俺帰りますんで。じゃ……」スタスタ 久「えっ……」 久「ちょっとちょっと」グイッ 京太郎「……なんすか」 久「ひどくない? 私まだ終わってないんだけど」 京太郎「……知りませんよ。それ、部長の仕事でしょ」 久「いやいや、手伝ってくれてもいいじゃん~。なんなら肩揉みでもいいけど」 京太郎「すみませんけど、やることあるんで……」 久「なに言っちゃってんのよ~! ほんとは家帰ってもすることなんてないくせに~」 久「あ、男の子はオナニーとかすんだっけ……ね、今日のシチュエーションとか妄想してやるの? ねえ?」 京太郎「……」 京太郎「俺にもいろいろあるんすよ……明日の宿題とか、麻雀の勉強とか」 久「麻雀の勉強なんて意味ない意味ない! 須賀君はマネージャーだけやってれば十分……」 京太郎「……」ピキッ ドンッ 久「いた……」 京太郎「……いい加減にしてくださいよ」 久「あはは……え、なに?」 京太郎「さっきから言いたい放題……俺はこの部に飼われてる奴隷じゃない!」 久「いやいや奴隷なんて言ってないでしょ……ま、マネージャーだって……」 京太郎「同じことだろうが!」 久「ひっ……」 京太郎「あんたのワガママに振り回されて……嫌味を言われ続けて……」 京太郎「もううんざりなんですよ!!」 久「い、嫌味とか……そんなつもり……」 京太郎「いちいちうるせえよ!!」ドンッ 久「ひぃっ……! ご、ごめん……」 京太郎「なんなんすか? 俺のこと嫌いならそう言えばいいじゃないですか」 久「き、きらいとかそういうんじゃ……」 京太郎「今だから言わせてもらいますけどね……俺はあんたのこと、大っ嫌いなんだよ!!」 久「そ、そんなに……」 京太郎「ああ!?」 久「ひっ……っ、そ、そんなに……思いつめてるとは……し、しらなくて……」 京太郎「……」 久「ご、ごめ……っ、……」ポロポロ 京太郎「なぁ……」 久「え……?」 京太郎「泣けば許されると思ってるのかよ……おい!」ドンッ 久「ひぃっ……!」 久「……ご、ごめんなさい……ごめ……」 京太郎「……はは、ずいぶんしおらしくなりましたね。部長」 久「……っ」カタカタ 京太郎「いつも俺に指図してきたあんたの姿とはえらい違いですよ……はは」 京太郎「さぁ、部長……やるべきことがあるんじゃないですか?」 久「え……」 京太郎「謝ってくださいよ、俺に……今までしてきたこと全部」 久「……す、すみません……許してくだs」 京太郎「そういうことじゃねえだろ!!」 久「ひっ……!」 京太郎「あんたが今日まで……俺に、何を、どうしてきたのか……!」 京太郎「自分の口でちゃんと言葉にして、それを謝るんだよ!」 久「……っ」 京太郎「じゃあいきましょうか……まずは当然買い出しですよね」 京太郎「俺をマネージャ―だとかなんとか言って散々こき下ろして……備品を買いに行かせてましたよね?」 久「……は、はい……」 京太郎「それを今すぐ謝ってくださいよ……土下座して……地べたに顔を押し付けて!!」 久「……」ググ 京太郎「そうそう……お似合いですよ、部長」 久「うぅ……っ」ポロポロ 京太郎「ほら、なんでしたっけ……?」 久「っ、わ、私は……」 京太郎「ええ……」 久「わ、私は……す、須賀君をマネージャー呼ばわりして……」 京太郎「“部員である須賀君を”……だろ? 言い直せ」 久「……は、はい……すみません……っ」 京太郎「いいからさっさとしてくださいよ。ノロマですね、ほんと」 久「……っ」 久「ぶ、部員である須賀君を……っ、マネージャー呼ばわりして……」 久「買い出しに行かせていました……ごめんなさい……っ」 京太郎「よく言えました……」 京太郎「次は日頃の言動ですね……さっきもそうでしたけど、人のこと小ばかにしたような態度ばかり取っていますよね」 京太郎「それを謝ってください……さぁ」 久「……わ、私は……す、すがくんに……」 久「日頃から……っ、た、大変失礼な言動をとっていました……」 京太郎「声が小さくてよく聞こえませんね」 久「……っ、わ、私は……」 京太郎「顔あげんじゃねえよ」 久「……っ」 京太郎「土下座って言ったの忘れたんですか? そのままの姿勢で声張ってくださいよ」 久「も、申し訳ありません……」 久「わ、私は……」 京太郎「……」 その後も俺は数々の行いを部長に謝罪させた。気が済むまで、何度も……。 俺の一挙手一投足にビクビクしながら謝り続ける部長の様は、見ていて心地のいいものだった。 キーンコーンカーンコーン 京太郎「もう下校の時刻ですね……」 久「……っ、うぅ……ひく……」 京太郎「俺は先に帰りますよ。部長と一緒だと他の人に不審がられますしね」 久「……っ」コクッ 京太郎「いいですか。明日以降も今まで通りに俺に接してくださいよ」 京太郎「あなたが俺に対して急にヘコヘコし出したら怪しすぎますからね」 久「……わ、わかりま……わかった」 京太郎「俺はなんだかんだで麻雀部が好きなんです。咲や和、優希や染谷先輩のいるこの麻雀部が」 久「……っ」 京太郎「その平穏を崩したくない……それは俺自身のためでもあり、そして皆のためでもある」 京太郎「わかりましたね?」 久「う、うん……っ」 京太郎「じゃ、失礼します」 バタンッ 翌日 京太郎「ふぁぁ……」 京太郎(昨日……俺はどうかしてたのかもしれない) 京太郎(部長にあんなことをさせて……だが、不思議と後悔はない) 京太郎(その証拠に……今まで少なからず感じていたわだかまりがきれいさっぱり消えている) 京太郎(もしかしたらあんな大それた事ができたのは、ハギヨシさんの助言のおかげかもな……) 咲「京ちゃん、おはよ」 京太郎「おう、おはよう咲」 咲「昨日は大丈夫だった?」 京太郎「ん、なにが?」 咲「いや、また部長に振り回されたりしたんじゃないかと思って」 京太郎「あー……まぁな。いつものことだしもう慣れたわ」 咲「そっか」 京太郎「それより咲、今日は何の日か知ってるか?」 咲「え……っと、もしかして京ちゃん誕生日?」 京太郎「ちげーよっ! てか誕生日覚えられてねえのかよ……」 咲「い、いや覚えてるよ……3月だったよね」 京太郎「……2月です」 咲「あ、はは……ごめん」 京太郎「いや、いいけどよ……今日はなぁ、レディースランチがハンバーグの日なんだ」 咲「へえ……ってそんなの知らないよ!」 京太郎「だから、昼になったら頼むな」 咲「まったくもう……あ、部長」 京太郎「……っ!」ビクッ 咲「部長~、おはようございます!」 久「え、あ……お、おはよう」 咲「なんか珍しいですね、朝こうして部長と会うなんて」 久「そ、そうね」 京太郎「……」 咲「?」 京太郎「……部長、あの後学生議会の仕事は終わったんですか?」 久「え、ええ……まぁなんとかね。家で済ませたわ」 京太郎「そうですか……がんばってくださいね」 久「う、うん……」 咲「……?」 咲「部長、今日は具合でも悪いんですか?」 久「え……ど、どうして?」 咲「いえ、なんか元気なさそうですし……」 久「そ、そんなことないわよ! あはは……は、は……」 咲(やっぱりおかしいような……) 久「……あ、わ、私こっちだから」 京太郎「はい、それじゃあまた放課後に」 久「う、うん……」 京太郎「俺らも行こうぜ」 咲「あ、うん……」 スタスタ 咲「……京ちゃん、なんか部長の様子おかしくなかった?」 京太郎「そうか?」 咲「私の気のせいかなぁ……なんか何かに怯えてるようなそんな感じに見えたんだけど」 京太郎「……気のせいだろ、きっと」 京太郎「……」 授業中 京太郎「……」ポケー 京太郎(咲のやつ、確信とまではいかないけどかなり怪しんでたな) 京太郎(いつもは鈍臭いくせに、こういうところだけ感がいいんだよな……女ってわかんねえわホント) 京太郎「……」 京太郎(ま、露骨にあんな態度とられりゃそうなるか……) 京太郎(このままじゃダメだ……何より俺がやりにくい) 京太郎「……」 京太郎(昼休み、部長を呼び出すか……) コツンッ 京太郎「いてっ!」 教師「おい須賀。マジメに授業聞く気あるのか?」 京太郎「あ、すんません……」 アハハハ 昼休み 京太郎(部長には昼休み部室に来るようメールで伝えた) 京太郎(そろそろ行くか……)ガタッ 咲「京ちゃん」 京太郎「おう、咲か。どうした?」 咲「どうしたって……朝言ったこともう忘れたの?」 京太郎「なんだっけ?」 咲「もう……レディースランチ! 食べたいんでしょ?」 京太郎「あ……」 京太郎(そうだった……完全に忘れてたぜ) 咲「ほんとに忘れてたんだ……しっかりしてよ、もう」 京太郎「うわ、咲に言われちまったよ」 咲「なにそれどういうこと?」ジトッ 京太郎「なんでもないでーす……悪いけど今日はやっぱいいわ。用事思い出しちまって」 咲「ええ~、せっかく教室まで来てあげたのに」 京太郎「今度なんかおごってやるから、そんじゃな」ダッ 咲「もう!」 咲「……」 咲(あんなに急いでどこ行くんだろ……?) ――――――――――――――――――― ガチャ 京太郎「あ、来てたんですね」 久「……え、ええ」 京太郎「なんすか、その怯えた態度……」 久「……お、怯えてなんて……ないわよ」 京太郎「……」 京太郎「部長……言いましたよね」 久「……っ」ビクッ 京太郎「今まで通り接してくださいって。なんですか今朝の」 久「いや、あれは……」 京太郎「あの咲でさえ訝しんでましたよ……やる気あるんですか?」 久「だ、だって……それは……」 京太郎「……」 久「……っ、うぅ……」ポロポロ 京太郎「はぁ……またそうやって泣くんですか」 久「ご、ごめ……っ、えっく……」 京太郎「……」 京太郎(あー……めんどくせえ……) 久「……っ、えっ……く……」 京太郎「……」 ドンッ 久「ひっ……」 京太郎「……俺の言ったこと守れないんだったら辞めてくださいよ。麻雀部」 久「そ、そんな……」 京太郎「当然でしょう。この状況を作った原因は、部長……あなたなんですから」 久「……っ、……」 京太郎「どうすんですか? やるのか、やらないのか」 久「や、やります……っ、ふ、普段通りにします……!」 京太郎「はぁ……だからそのオドオドした喋り方をやめてくださいって言ってんですよ」 久「……っ、ひ……だ、だって……」 京太郎「……なんですか?」 久「す、須賀君が……こ、こわく、て……っ」ポロポロ 京太郎「……」 京太郎(これはもうどうしようもないな……昨日やりすぎちまったか) 京太郎(なら……) 京太郎「……もういいです」 久「えっ……」 京太郎「俺に極力話しかけるのやめてください。ボロが出ますから」 京太郎「それと部室に顔を出す頻度も控えるように」 京太郎(……部長は本来ならすでに引退している身だ。徐々にフェードアウトしてもらって消えるのを待つ方が得策) 久「……っ」 京太郎「それじゃ俺戻りますんで。時間差できてくださいね」 バタンッ 久「……」 . / . ; ヽ .″ ; _ ; ‐ ''"`ノ, ; ゙,. | / ──-ニ之_, 彡从i i | i ;/,,_/'ー 、 、 " ノレ i ト. | l ;イ/テ=ミ;_ , -`ミー i | } l | { /ハ { 。 c'ヽ ,=ミ;, / i ;l |. | i i| / i、 ゙`u‐-っ /。 c!} / //.||. | | ゙l゙;l i ;゚ ゚r -イ/ // .i|'. i | 从 ! 。 ` u j ;ツ i!. ヽ { i )人.j ‐ - /; .イ / ……っ、えっ……く…… \i;;;;;;;;i彡″ \ . イ ノ _ , - ' ~ナT爪く ゙ -,r、<; y' / / | \. /. `ゞ===l" \. ./ イ 八 \ ∧\ | | \| / | \ \_ 冫、`;| t、 i | .| \ \ーヘ八 \ ヾ \ ヽ \ヽ \ ヽ 放課後・部室 京太郎「おいっす」 優希「お、きたか!」 和「こんにちは」 京太郎「ありゃ、まだ俺たちだけか?」 和「はい、咲さんと染谷先輩は用事があるとかで少し遅れると言ってました」 京太郎「……部長は?」 優希「わかんないじょ。また学生議会の仕事じゃないか?」 京太郎「そっか」 和「三麻でもやりますか?」 優希「望むところだじぇ!」 京太郎「おっし、いっちょやったるか」 優希「ツモ! リーチメンタンピン一発ドラ1、跳満だじぇ!」 京太郎「くっそー! またかよ!」 優希「点棒ガッポガポだじぇ!」ジャラ ガチャ 咲「お、遅れてごめんね~」 和「あ、咲さん。こんにちは」 京太郎「おう、ずいぶん遅かったな」 咲「う、うん……ちょっとね」 優希「咲ちゃんも入るか?」 咲「そうだね。それ終わってから入ろっかな」 優希「じゃさっさと犬を飛ばして終わりにするじょ!」 京太郎「なに!? そうはさせるかぁ!」 ガヤガヤ 咲「……」 和(……咲さん?) 2時間後 優希「う~……打ち疲れたじょ」 和「ほんとに集中力ないですね、優希は」 優希「……のどちゃんのを少しわけてほしいくらいだじぇ」モミッ 和「って、なにしてるんですか」パシッ 優希「いや、そこに集中力入ってるのかなと思って……」 和「アホですか」 京太郎「……先輩たち来ないし、そろそろ帰るか?」 咲「そうだね」 ――――――――――――――――――― 和「じゃ私たちはここで」 優希「また明日な!」 京太郎「おーう」 咲「じゃあね~」 京太郎「いや~、やっぱ昨日みたいにはいかねえな。咲や和にやられっぱなし」 咲「そんないきなし強くなるわけないよ」 京太郎「そりゃそうか、はは」 咲「……ね、京ちゃん」 京太郎「ん?」 咲「部長、今日はどうしてこなかったと思う?」 京太郎「……うーん、学生議会の仕事でもあったんじゃないか?」 咲「そっか……そうかもね」 京太郎「……」 京太郎「どうしたんだ? そんなこと聞いて」 咲「ううん、なんでもない」 京太郎「ふーん……」 咲「じゃ、また明日ね」 京太郎「おう」 スタスタ 京太郎「……」 京太郎(まさかバレてるわけない……よな) ――――――――――――――――――― まこ宅 久「……」 まこ「お茶汲んでくるけぇ。ちょっと待っちょれ」 久「うん……」 久(話があるって言ってたけど……一体なんだろ) 久(もしかして、須賀君がまこに昨日のことを……) 久(いやいやないでしょ……須賀君は部のみんなには知られたくないって言ってたし) 久「……」 まこ「……お待たせぇ~」 久「……まこ、話ってなに?」 まこ「……」ズズ まこ「ふぅ……やっぱ緑茶が一番じゃの。身体に染み渡るわ」 久「まこ」 まこ「なんじゃ、せっかちじゃのう」 久「あなたが呼び出したんじゃない」 まこ「……うむ。たしかに」 まこ「それはそうと、お前さんはわしに言いたいことはないんか?」 久「な、ないわよ……なに言って……」 まこ「……京太郎とケンカでもしたんか?」 久「っ!」ギクッ 久「ど、どうしてよ……」 まこ「なんじゃ、図星か」 久「どうしてって聞いてるの!」 まこ「……」ズズ 久「まこ!」 まこ「……咲から聞いた。今日の昼休み、部室で京太郎とお前さんが話してたっちゅうことをな」 久「さ、咲はなんて……」 まこ「……京太郎がお前さんに部室に来るなとかなんとか言ってたと」 久「……」 まこ「本当なんか?」 久「……っ」グスッ まこ「……」 まこ「わしになんでも話してみんさい」 久「……っ、ぇぐ……うぅ……」ポロポロ まこ「よしよし、泣けばええ……」ダキッ 久「……っく……ぅ」 まこ「……」 久「……っ……わ、私が……私が須賀君を怒らせちゃって……」 まこ「うん……」 久「傷つけてたこと……っ、き、気づかなくって……」 まこ「うん……」 久「……っ、わ、私……どうしたら……っ」 まこ「あんたはどうしたいんじゃ」 久「……っ、ぇく……」 久「……す、須賀君に……ゆ、許してもらいたい……っ」 まこ「ほうか……」 まこ「あいつも悪いやつじゃないけぇ……きっと許してくれるはずじゃ」 久「う、ううん……絶対許してくれない……っ、許してくれるわけない……」 まこ「……」 久「うぅ……っ……」 まこ(これは思った以上に難しい問題じゃの……) まこ(明日、京太郎にも話を聞いてみるしかなさそうじゃ……) ――――――――――――――――――― 一方 咲「……」 咲(結局京ちゃんに聞けなかった……昼間のこと) 咲(部長と京ちゃんの二人になにがあったんだろう……) 咲(私になにができるだろう……) プップー 咲「うわっと……す、すみません」 ??「おや、驚かせてしまったようですね。宮永さん」 咲「え……もしかして、ハギヨシさん?」 ハギヨシ「どうも、お久しぶりです」 咲「どうしたんですか、こんなところで」 ハギヨシ「いえ、須賀君にちょっとした用事がありまして……その様子だともう帰宅してしまったようですね」 咲「まだ帰ってる途中かもしれませんけど……どうしたんですか?」 ハギヨシ「それがですね……昨日彼を学校まで送った際に、彼が車の中に忘れ物をしていきまして」 咲「あ、それ昨日の買い出しの……」 ハギヨシ「ええ、おそらく」 咲「じゃ、私が明日渡しておきますよ」 ハギヨシ「本当ですか? 助かります」 咲「じゃお預かりしますね」 ハギヨシ「お願いします……お礼といってはなんですが、家まで送っていきましょうか?」 咲「え、悪いですよ……」 ハギヨシ「遠慮なさらずともけっこうですよ」 咲「えっと……じ、じゃあお言葉に甘えて」 ハギヨシ「はい」ニコッ 咲「……し、失礼します」ドキドキ 咲(こんな高そうな車乗るの初めてだよ……) ハギヨシ「珍しいですか?」 咲「あ、はい……すごく」 ハギヨシ「須賀君も最初乗ったときは物珍しそうな反応をしていましたよ、フフ」 咲「……ハギヨシさん、京ちゃんのお友達なんですよね」 ハギヨシ「ええ……どうかされたんですか?」 咲「実は……」 一瞬のためらいはあったが、いったん口をついて出た言葉は止まらなかった。 京ちゃんと部長の一件……それを染谷先輩に相談したこと……。 京ちゃんを問い詰めることができなかった自分……そして、どうすればいいのかわからない自分……。 ハギヨシさんは黙って私の話を聞いてくれた。 ハギヨシ「……普段の須賀君と竹井さんの御関係はどういったものなんですか?」 咲「えっと……普通の先輩・後輩の関係だと思います。たぶん」 ハギヨシ「……」 咲「あ、でも……ちょっと最近部長が京ちゃんをからかいすぎているって感じたことはあります」 ハギヨシ「具体的には?」 咲「無理な買い出しを頼んだり……とか、いろいろです」 咲「部長も悪気があったわけじゃないとは思うんですけど、京ちゃんもそれにストレスを感じていたのかも……」 ハギヨシ「ふむ……」 ハギヨシ「……そうかもしれませんね」 咲「……やっぱりそうですか?」 ハギヨシ「昨日、彼が愚痴のようなものをこぼしていたんです。自らの部での立場について悩んでいるようでした」 咲「京ちゃん……そんな思いつめてたなんて」 ハギヨシ「それに対して、私はこうアドバイスしたんです。自分に正直に生きてはどうか、と」 咲「もしかして……」 ハギヨシ「ええ、彼は竹井さんに自分の感情をぶつけたのかもしれませんね。今まで感じていた不満やいらだちといった感情を」 咲「京ちゃん……私、京ちゃんの気持ちに気づけなかった……」 ハギヨシ「彼は優しい人間ですからね……きっと周りの人に悟らせないよう努力していたんでしょう」 咲「でも……さっきも言ったように、部長も悪気があったわけじゃないと思うんです」 ハギヨシ「おそらくはそうでしょう……ですが、結局のところ彼女を許すか許さないかは須賀君しだいです」 翌日 京太郎(学校かったるいな……) 咲「京ちゃん、おはよ」 京太郎「お、咲か。おはよう」 咲「なんか気分悪そうだけど……大丈夫?」 京太郎「まぁな……昨日あんまし眠れなくてさ」 咲「そっか……」 京太郎「どした?」 咲「……えっと、その……ね」 咲「私、京ちゃんに謝りたいと思って……」 京太郎「……は? どうしたんだよ急に」 咲「昨日……ハギヨシさんに会ったんだ」 京太郎「へえ」 咲「それで、ちょっと話をしてね……京ちゃんがその……いろいろ悩んでたってことを聞いたの」 京太郎「な、なんのことだよ。俺はなんも……」 咲「ごめん、京ちゃん……私気づけなくて」 京太郎「……」 咲「京ちゃん、辛かったよね……買い出しとか雑用とか……いっつもごめんね」 京太郎「……それは、咲が悪いわけじゃねえよ」 咲「……でも、部長を引き止めなかった私にも責任はあるよ……」 京太郎「……」 咲「……それでね、昨日実は聞いてたんだ」 京太郎「……」 咲「昼休み、部室で部長と京ちゃんが話してるの……」 京太郎「はっ、やっぱりか……」 京太郎「なんだ、あんとき俺の後つけてきたのか?」 咲「う、うん……ごめん」 京太郎「……」 咲「京ちゃん……部長となにがあったの?」 京太郎「……それは咲には関係ない」 咲「関係あるよ!」 京太郎「……」 咲「友達だもん……」 京太郎「……」 京太郎「俺は……」 咲「うん……」 京太郎「俺は、嫌いだった。部長のこと」 咲「……」 京太郎「理由は察しのとおりだよ」 京太郎「一昨日、咲たちが帰った後、俺は耐えきれなくなってキレた……許せなかった、あいつのことが」 咲「……うん」 京太郎「それで謝らせた。すべて。今まで俺にやってきたことすべてな」 咲「……それで、京ちゃんは許してあげたの?」 京太郎「あ?」 咲「……っ」 京太郎「許せるわけねえだろ!」 咲「き、京ちゃ……」 京太郎「なんだ、俺に許せって言うのか? 何も知らないくせに」 咲「そ、そうじゃないよ……」 京太郎「じゃあなんなんだよ! はっきり言えよ!」 咲「……」 京太郎「咲、お前にわかってもらおうとは思わねえよ」 京太郎「ただ、これだけは言っておいてやる……俺が部長を許すことは絶対にない……絶対にな!」 咲「京……ちゃん……」 放課後 京太郎「……」 京太郎(咲は悪くない……それはわかってたはずなのに) 京太郎(虫唾が走るぜ……)ギリッ ガチャ 京太郎「ん、今日は俺一人か……」 まこ「……よっ」 京太郎「って、染谷先輩……いたんですか」 まこ「なんじゃ、暗い顔じゃの」 京太郎「別に……なんでもないですよ」 まこ「……ほうか」 京太郎「……っ」 まこ「……京太郎」 京太郎「なんすか」 まこ「……許せんか、部長のこと」 京太郎「……はぁ、咲から聞いたんですか?」 まこ「咲からもそうじゃが、久の口からも直接……な」 京太郎「あいつ……染谷先輩に泣きついたんですか」 まこ「いんや、わしが口を割らせたような感じじゃな」 京太郎「どっちも同じことですよ。結局一人じゃ何にもできない弱虫じゃないっすか」 まこ「……京太郎、お前さんもだいぶ本音を吐き出すようになってきたの」 京太郎「もう我慢して生きていくのやめましたから」 まこ「そうじゃな……その方がええ」 京太郎「染谷先輩も……咲と同じこと言うんすか?」 まこ「?」 京太郎「部長を許せって……言うんですか?」 まこ「……悪いが、そこまで図々しくはなれんのう」 京太郎「……へえ、意外にドライっすね。部長のことになれば必死になるもんだと思ってましたけど」 まこ「ま、今回の件に限ってはな。部長にも非があるのは事実じゃし」 京太郎「……」 まこ「ただの。もう一度だけ久のやつにあってほしいんじゃ」 京太郎「もう一度だけ……?」 まこ「それで許してもらえなかったら、もう部に顔を出すのをやめるそうじゃ」 京太郎「……」 京太郎「ま、好きにしたらどうですか? 俺の気持ちは変わんないですけど」 まこ「すまんね」 京太郎「いえ、染谷先輩は悪くないっすよ」 まこ「じゃ、わしはもう帰るけぇ。あと少ししたら久がくるはずじゃからの」 京太郎「……」 まこ「これが最後じゃ。頼むぞ」 バタン 京太郎「……ふぅ」 京太郎「染谷先輩も大変だよな……あんなワガママ部長のお守りさせられて……」 京太郎「もしかしたら、この部で唯一俺の気持ちをわかってくれる人なのかもしれないな……」 京太郎「……」 コンコン 京太郎(きたか……) 京太郎「便所じゃないんすから空いてますよ。どうぞ」 ガチャ 久「……」 京太郎「どうも」 久「……あ、あの須賀君……」 京太郎「俺もヒマじゃないんで、手短にお願いしますね」 久「……っ、す、須賀君……あ、あの……」 京太郎「……」 久「ご、ごめんなさい……」 京太郎「……もう謝罪は聞き飽きましたよ」 久「そ、そうじゃなくて……今日は、その……いままでのこと、許してもらいたくて……っ」 京太郎「……」 久「私……ほんとは……須賀君のこと、好きで……っ」 京太郎「え……」 久「それで……か、っ、構ってほしくて……あんなバカなことしてた……」 京太郎「……」 久「……私……ほんとに悪かったって思ってる……」 久「須賀君の気持ちを踏みにじって……自分勝手だってわかってる……っ」 京太郎「……」 久「それでも……許して……ください……っ」 久「お願い……します……」 京太郎「……」 京太郎「……部長、俺のこと好きって本当ですか……?」 久「うん……っ、ずっと好きで……」 京太郎「……」 久「あの、須賀君……」 京太郎「……」 京太郎「……」ギリッ ドスッ 久「う…、ぐっ……かは……っ」 京太郎「……ほんと、浅ましい女っすね。幻滅しました」 久「……す、すがく……っ」 京太郎「……許してほしい、だけならまだわかりますよ。それでも許しませんけどね」 久「……っ」 京太郎「それを好きでした……だ?」 久「ひっ……」 京太郎「人の気持ちをもてあそぶのも大概にしろよクソアマァアア!!」ドスッ 久「が……ぁ……っ」ポロポロ 京太郎「はぁ……はぁ……」 久「ぅ……っ、す……がくん……」 京太郎「くそっ……くそぉおおおっ!!」 バキッ 久「や、やめ……っ」 あー……もう…… どうとでもなれ……!! 数分後 京太郎「……っ、はぁ……おえぇ……」 久「……ぅ……っ……」 京太郎「……はぁ……っ」 京太郎(はは……もうめちゃくちゃだなこりゃ……) 京太郎(もう後戻りできないとこまできちまった……務所送り確定だろこれ……はは……) 久「す、がく……」 京太郎「……へへ、なんすか?」 久「ゆ、るし……て……くだ……さ」 京太郎「……まだ言ってるぜ……はは……」 京太郎(……もう、俺に人を許す資格なんてないっすよ部長……) 京太郎「おらぁあっ!!」 どすっ (ア)カン /\-――‐- 、 , --=7 丶 `ヽ /, ヽ ヽ ∠/ / 、 、 丶 i / i ! l. l i. i | / ,/ ! ! l|| ! |、 ll ! | ヽ、 /_ -7 , | l ト、| |ヽ! N , 斗 r ,'_ ト--` ほんとはラブチュチュハッピーエンドにするつもりだったんだぜ!  ̄ //! ! Nヽ!\|,//l/ l/! N ,ハ !| ´ / ,i丶 {=== l/ == =l/ ' ノ リ けど予想以上に部長をクズに描きすぎたんで、 // l i `i _/,、/ ´ {ハ!ヽ{ ′ /!}/ ′ こりゃいくら俺でも許さねえだろ…… 丶 ー ―‐ ' / |′ \ / | って結論に達した結果、こうなっちまったんだぜ! __ i ー ' ! __ , ィ'´ . /-‐ ´} / `Y´ . .\ 即興SSって怖いね!! , -‐'' ´ . ./ . . ./― - 、 ,/__ / . . . . . /`丶、 ハ . . .i ., . ,′ . i `  ̄ / . . . . ../ . . . . . . .丶、 / . . .i . . |,' . i . . . . ! ヽ / / . . . . . / . ., . . . . . . . . ,.ヽ ! . . . .ヽ .{ . .l . . . . l. i / . . . . . / . ./ . . . . . ./ . . .i ____ _ / ' Y __> / ゙、 \ / | | `,=- / i _l,-|‐ | | -ト.|_| ヾ、 |/ __ ゙、 ハ,ハ|゙、 |/|ハ∧| / ゙、 ___, -‐ ´| /ヘ ゙、,|≡≡ Y ≡NV ___ ゙、 / и{ 丶 | ハ|  ̄ すまんがリロードはなしで // ̄ ̄\ ゙、ィ-ャ r ----┐ ,ノ //| / || /\\_`ー-‐',...イ こんなバッドの後でハッピー描いたとしてもなんか嘘くさいしな |/ | / / || /「 ト、 》 T ≫ | / / ゙̄、 | `ー-,ァ ケ/「|`ーi、 支援・保守・ふんふむどうも! | / |;;| o〈 // |;;|. / |./ /ー-、 / | ||;;| V |;;|. | 俺は今から別SSの書き溜めに入るぜ| / o /ヘ| | / / o | | ||=|===彳 || / / / レ || | | イ、/ |´ o ,イ || ゙、__;| ;/ | / / | || / /_ | | |! | /―┤ o ┌┤| |`ー-、 | / /| | | |  ̄ ̄|o | / | | | | カン
https://w.atwiki.jp/kyoshura/pages/58.html
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6678.html
白糸台のいつもの昼休み。いつもの教室。そしていつもの……雰囲気。 淡「はい、キョータロー。あ~ん」 京太郎「あ~ん…モグモグ」 淡「どう、キョータロー!」 京太郎「ああ、勿論おいしいぜ。次は淡だ。ホラ、あ~ん」 淡「あ~ん♪……エヘヘ、おいしい」 相変わらずのバカップルぶりな二人。何ていうかもう見慣れた光景だ。 モブA「熱いねぇ……熱い事熱い事……!」 モブB「こんな所でイチャイチャするなど……イヤミか貴様ら!?」 モブC「分かってんだよ俺達なんて眼中にないって事…」 嫁田「淡ちゃんは良い嫁さんだナァ……ん?なんか違う様な……気のせいか」 もはや周囲も諦めモード。スルー推奨の二人の世界は触らぬ神に祟りなしなのだ。 そんなクラスメートの気持ちを知ってか知らずか、ただただひたすらイチャつく金髪カップル。 淡「キョータロー、食べカスついてるよ。も~、仕方ないなぁ!」 チュっ♪ 京太郎「うむ …っ、…不意打ちとは卑怯だぞ淡!よーし、お返しだっ!」 淡「んんっ!?」 ちゅぱっ…むちゅう~…… 二人にとっては、もはや教室でのディープキスは当たり前。 京太郎と淡は、既にそんなレベルにまで達してしまっていた。 京太郎「…ぷぁっ。はは、なんか甘いな」 淡「エヘ…私も…とても気持ちよくで、トロけるような感じがするよ…」 見つめ合い、互いを確認しあう。そして再びあったかーいキス。 モブD「甘いのは当然の話だ…。何故なら二人はアレを食べているからだ」 モブE「やれやれ……購買のオヤジもこんな変なもんを発売するとは…大した奴だ…!」 モブF「ああ。アレを喜んで買うのはあいつらくらいだってばよ。そう…」 モブG「イチャイチャチュッチュッドキドキラブラブパンをな、うん」 イチャイチャチュッチュッドキドキラブラブパン(以下イチャパン)とは、テルテルコークスクリューパンに次ぐ、白糸台特製のパンのことである。 突き詰めるとクリームやジャム等が入ったやたら巨大なただのパンでしかないが製作者である、やたら顔のデカイおじさんが冗談混じりでこんな名前をつけ、カップル用にと表記した代物である。 だがこんな名前をつけたのがいけなかった。 イチャパンは、見事京太郎と淡の様なバカップル御用達となり、白糸台の温暖化を助長するアイテムとなってしまったのである。 京太郎「さあ、最後の仕上げだぜ淡」 淡「…うん」 京太郎「……淡」 淡「……キョータロー」 京太郎「……淡!」 淡「……キョータロー!」 京太郎「あわいいいいいいいっ!」 淡「きょおたろおおおお!」 モブH「俺達のそばでイチャつくなあァ―――――!」 ここはいつもの教室。いつも以上に教室はバカップルオーラで満たされているのであった。 カンッ
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/2257.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1382098555 和「ナンバーを見てください。ピンクでしょう?これは原付二種です。」 咲「ホントだ。なんだか可愛いね。バイクもなんだかオシャレで和ちゃんにピッタリ。」 優希「でもなんだか古くさいじぇ。」 和「これ、中古なんです。Vespa125ET3っていうバイクで結構古いらしいです。 でもこのクラシカルで落ち着いた感じに惹かれてしまって、つい衝動買いしていまいました。」テレテレ 京太郎「あれ?うちの学校ってバイク禁止じゃなっけ?」 久「そんなこと無いわよ。」ヒョコッ 優希「うわぁ!いつの間に来たんだじぇ。」 咲「でも校則でそんなのを見たような・・・」 久「通学はね。でも免許をとるのは自由よ。今は部活だけど場所がまこの家だからセーフって訳。」 まこ「なーに店の前で騒いどるんじゃ、って誰かスクーターできたんか。」 和「私です。」 まこ「ほー、麻雀部で乗っ取るのはワシだけかと思ってたんじゃがな。ってこれ二種やないか。」 和「染谷先輩は何に乗ってるんですか?」 まこ「あー昔出前用に買ったカブじゃ。」 京太郎「二種とか何言ってるかさっぱり分からん。」 咲「カブって野菜じゃないの?」 優希「なんなんだじぇ。」 久「ふふっ今時はそんなもんよねぇ。だから校則もキチンと把握されてないみたいだし。」 久「昔はバスとか電車が無かったり、すごく少なかったからバイク通学が認められててね。 暴走族がブームになったせいで通学は禁止になったけど、農家やまこの家みたいに 家業や生活で必要な場合もあるから免許取得は認められてるらしいわ。」 まこ「そんでも通学禁止や暴走族ブームの終焉と公共交通機関が整備された事で そもそもバイクに興味をもつ奴が居なくなって、校則の自動車免許の項目と勘違いして禁止だと思っとるのが大半じゃ。」 京太郎「へーそうなんすか。で原付二種ってなんなんすか?原付ってついてるしおんなじなんじゃ・・・」 和「全く違います。原付は30キロ制限と二段階右折ですが原付二種は60キロ制限で 右折も自動車と同じくできます。そもそも免許が違っていて、原付は筆記のみで取れますが、 原付二種に乗るには筆記と実技で合格する必要があります。」 咲「へー。和ちゃんも両方受かって乗ってるんだ。」 和「はい。小型限定でなく普通二輪でとっているので、もっと大きいのにも乗れますが高速には乗りませんし、これで十分です。」 優希「なんだか頭が痛くなってきたじぇ。」 久「でも急に乗ってきたりしてどうしたのよ。」 和「近々この娘を人手に渡すので最後の一走りがしたかったんです。」 咲「えっ!こんなに可愛いのに売っちゃうの?」 和「ええ。買った時の値段に少しプラスして買ってくださる方が居るそうなので。 古いバイクですからキチンと整備できる方に譲るのもいいかと思って。」 優希「話が美味しすぎてなんだか怪しいじぇ。」 まこ「こいつ2ストか。そんならそういう奇特な奴もいるじゃろな。」 京太郎「またわからん用語が・・・」 まこ「はぁ、おんしも男なら少しはこういう事も知っといた方がええぞ。」 久「詳しい事は別として、バイクは古くても車ほど値段が下がらないし、 2ストって仕組みのバイクは今は殆ど無いから欲しがる人が結構お金出すらしいのよ。 まして和のは映画にも出てくるお洒落バイクのメーカーのだし。」 和「私としては効率的な4ストの方が好みですが、2ストも乗ってみると音とか振動がいいんですよね。」 咲「へー。和ちゃんは売ったあとどうするの?」 和「新しいのを買おうとは思っていますが、何にしようか迷っているんですよ。」 まこ「そのままVespaやないんか?250や300の車種にしなきゃ少し足せば買えるじゃろ。」 和「そうなんですが、新しい車種でも正規の取扱店が長野にはないので結局修理なんかは面倒そうなのでどうしようかと。」 まこ「あーなるほどな。」 久「そういえば国産の似たようなのないっけ?」 咲「そういえば街で見たことがあります。」 和「あれらはあくまでも似ているだけですし、50ccですから・・・」 まこ「乗れるんならやっぱ二種じゃな。」 咲「そんなに違うんですか?」 まこ「あぁ。車道を30キロでしかも左によるのはなかなか面倒じゃ。 今は自転車も車道を走らにゃならんけど、危なくて殆ど守られとらんじゃろ? 50はエンジンついてても速度的には自転車みたいなもんじゃからな。」 優希「そもそも車道を走らなきゃいけないなんて知らなかったじぇ!」 京太郎「おいおい。まぁ俺も守ってないけどな。」 久「車道のはしって砂利とか落ち葉で走りにくいし、転びそうで危ないのよね。」 和「バイク屋の人はイタリア繋がりで同じ125ccで2ストのRS125を薦めて下さるんです。 しかもレーシングスーツとヘルメットもサービスしてくれるそうで。でも普段の服とは合わないですし・・・」 まこ「それに結局正規取扱店ないから面倒じゃもんな。というかタイプが正反対じゃし。」 和「国産でなにか良いのはないでしょうか?」 まこ「旧型のカブ110なんてどうじゃ?」 まこ「旧カブ110なんてどうじゃ?」 和「これまた王道ですね。ずば抜けた燃費と耐久性、実用車の極みですよね。」 まこ「ワシの50も調子ええしオススメじゃ。」 和「でも先輩より大きい排気量なんて・・・」 まこ「ワシは気にせんけどな。じゃあチャリンコなんてどうじゃろ?」 和「自転車ですか?それはたしかに排気量でいくとそうなりますけど、違う車種なら別に・・・」 まこ「冗談じゃYBR125でどうじゃ?」 和「YBR125ですか。染谷先輩はホンダ信者かと思ってました。」 まこ「そんなことない。それにホンダのグロムやエイプよりこっちのが和には合いそうじゃし。」 和「グロムはちょっと私にはワイルド過ぎますね。ありがとうございます。ちょっと考えてみますね。」 まこ「ほな麻雀じゃ麻雀じゃ。他のメンツはいつの間にか卓についとる。」 二週間後 和「すみません、遅くなりました。」タプン 京太郎「」ダラァ 咲「京ちゃん!鼻血大丈夫?」 優希「なんかピチピチでえっちだじぇ・・・」 まこ「タンクに乳が乗っとったな。R15やCBRならともかく、まさかYBR125で・・・」 久「胸が真空パックされてるみたいね・・・」 和「もう部長!セクハラですよ。」ジーポヨンポヨン 京太郎「ぐはぁ」ゲボ 優希「犬ぅー!大丈夫かー!」 咲「血を吐いたのに大丈夫なわけないよ、救急車呼ばなきゃ!」 久「和はライダースーツ禁止ね。」 和「困ります!これ運転しやすくて暖かいし、胸も固定されてすごくいいんです。」 咲「やめて!京ちゃんのHPはもうゼロだよ!」 優希「犬ぅー!」 まこ「これは不幸な事故じゃ。だれも悪うない。」 京太郎「わが生涯に一片の悔いなし ・・・」ガクッ カン!